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春の訪れ

 いったいいつから春になったかなんて、線を引くように分けることはできません。この森は標高800mで、1m50cm位積もる雪深いところにあります。雪が重くなり、木の幹の根本がくぼんで、じわじわと雪融け始まるころ、白い雪が黄砂で薄汚れたころ、春の訪れを感じます。

1m以上も積もった雪は春の暖かい日差しをうけて、どんどんやせていきます。溶け出した雪は水になり低い方に向かって流れ集まり、いたるところに水の筋が出来てきます。水は集まり、こんこんと流れる沢になり、そのまま谷筋に流れ込むものや、また地面に潜って行くもの、林道を横切って流れ、森中ごうごうと鳴き叫ぶようです。

わずか数日で、この大騒ぎの森が静かになり、ぺっちゃんこにプレスされた、落ち葉いっぱいの地面が刻々と広がっていきます。今まではごうごうと騒がしかったのが、春を迎えた小鳥たちの声でにぎやかになります。厳しい冬を乗り越えた小鳥たちの歓喜の声でしょうか。


雪解けに流れたゴミとフキノトウ

雪が融け始めると、フキノトウが顔を出し、春の香りとともに春のほろ苦さを、おいしく楽しませてくれます。雪融けが収まると、森に入った心無い人が何気なく捨てた、空き缶やペットボトルが流れ集まって来ます。フキノトウを採る傍ら、拾い集めたごみがこんなに集まりました。これらのごみは去年山菜採りで入った人たちが捨てたのでしょうか、草むらに隠れてしまい、春の雪解けで集まって来たようです。無神経な人は何を言っても反応しないなら、どうせ悪なんだから、ポイ捨ては道の真ん中にして欲しいものです。近頃は茂みの奥に隠して捨てるので探して拾うのが大変です。

上の写真をクリックすれば、いままで(2000年から2005年)集めたゴミの写真がでます。わざわざ車で運んで捨てるのです。これらのゴミは信濃町役場で処理されました。ご苦労様でした。

カタクリの花、クリックで拡大
 カタクリの花が咲き、森の木々は次から次へと芽を吹き出し、みすぼらしかった枝は生き生きとしてきます。若芽は時間を追うごとに増え開き、芽吹きの音が聞こえてくるようです。

春は山菜、フキノトウから始まってタラノメ、コシアブラ、コゴミ、ワラビ、ゼンマイ、ヤマウド、ネマガリタケ、ヨモギ、ツクシ、ハンゴンソウ、イタドリ、ギョウジャニンニク,ヤマブドウの芽など色々な草の若芽、みんなおいしくいただけます。ただなんです。