黒姫便り 06.12.10.

もうすぐヒマワリが無くなっちゃうよぉぉ、と可愛い目をしてリスが部屋をのぞいています。

サントリーレッドの餌入れに3本分満タンのヒマワリは、10日間の留守で空になり餌無しのまま何日も経ったようです。どうも6日間位でなくなるらしい。これではリスの餌付けは失敗かと心配していました。夜到着と同時にヒマワリを補充して朝を待ちました。

どうかなと前回リスが現われた昼過ぎ、ぼんやりと庭を見ていたところ、何やら動くものが、良かった、やって来ました。冬場は木々の枝はすっかり葉が落ち、何かが少しでも動くと変化にすぐ気が付きます。

地面を這い庭のノリウツギに飛び乗り白樺の枝を伝わってベランダに軽やかに到着、すばやく当たり前のように餌場に移り可愛い手でヒマワリを掴み食べ始めました。せっせとヒマワリをくわえ取り手に持ってコリコリコリとかじって殻を破って実を食べています。

突然床に飛び降りわずかに残った雪が融けた水をなめ、のどを潤しています。ひさしぶりのヒマワリに、きっとのどが乾いたのでしょう。先週少し雪が降ったようです。屋根から落ちた雪が少し残り、木々の日陰にも僅かな雪があります。暖冬の今年はまだ根雪がありません。昨年の今頃は60cmぐらいの積雪でした。

このリスはまだ若い小さな子供の様です。部屋から覗き込んでも、警戒しません。
いつも夕方だけに来るのかどうか、この夜、餌台にクルミを2個乗せておきました。クルミの1個は見るからに軽い中身の無い物のようでした。

翌朝、クルミが1個ありません。きっとリスが食べたのでしょう。でもネズミが持って行ったのかもしれません。誰が食べたのか観察用にビデオカメラをちゃんとセットしておきました。

おや、8時過ぎ、なんだ食べに来たんじゃない。雪混じりの雨のこの日は行ったり来たり頻繁に餌場にやって来ました。カメラはしっかりとリスを捉えていました。

餌台に飛び乗ったリスは台の上を嗅ぎすばやくクルミを手に取りくるくるくると手で回し確かめ口にくわえてベランダをすっ飛んで森に消えてしまいました。

クルミを小脇にかかえて持って行ったら大笑いですが。軽いクルミだけは餌台にころがっています。

給餌台に集まるリスや小鳥たちの姿を、ご覧ください。


ビデオ画像    項目をクリックすれば動画が見られます。
  1. リスがクルミを選び持ち去る姿、ヒマワリを無心に食べています。
  2. アカゲラがヒマワリを食べています。
  3. ゴジュウカラが精悍な姿でヒマワリをつつき食べます。

昨年、一昨年と2年間以上リスの餌付けが出来ず寂しい思いをしていましたが、やっと現われ楽しい観察が再び出来る様になりました。餌台は小鳥とリスで大賑わいです。だだここにくるリスや小鳥たちは、ちょっと無用心なので鷹や猫に襲われるのではと心配です。

夜が更けて赤々と燃えるストーブで体は火照り、暖冬とは云え外は現在マイナス1℃ぼんやりとした月が夕方積もった薄雪を照らしています。

今年も後わずか、たどたどしい黒姫便りを読んでいただきありがとうございました。

俗世間は何でもありの思慮の無いことが多くなりましたが、先ずは今が在ると言う事を感謝しつつ、明日を迎えましょう。良い年をお迎え下さい。


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