黒姫便り 07.01.18.

2007年、地球が太陽を一周したのですね。昨年の今頃は1m50cmの積雪で大騒ぎ、しかし現在50cmの積雪、暖冬で雪はぽっちゃりと丸々しています。

山荘は1997年夏に建て始め、今年で10年目になります。やっと森に溶け込み森の仲間に入れてもらったようです。餌場にはガラ類の小鳥たち、カケス、ひょうきんなアカゲラやリスが訪れ静かな正月を迎えました。桜の枝にウソがフィーフィーと鳴きながら、まわりを気にせず若芽をついばんでいます。

ここ信濃町では町長が変わり、いきなり広報で熊退治に励まねばと書いています。熊さん困りましたね。人間って短絡的で知能があるのに無知で頭を使わない動物なんです。熊さんの住処を奪う以上に禁断の木の実を人間が与えているから熊さんが山から下りてくるのだと思います。熊さんの研究も疎か、だって儲からないもん。私も鳥に餌をやっているので同罪ですが。熊に襲われるのは怖いが、熊が絶滅するのは避けたいし、相当広いエリアを野生動物の保護管理下に置きたいし、もう一度熊が森の頂点だということを念頭において、豊かな自然を守り、自然の恩恵を受け信濃町が発展していくことを考えたいものです。

重い雪が枝に乗りかかり枝が折れそう。雪の多い山は見た目は荒れた感じになります。手ごろな折れた枝を見つけ薪にしよう。右はウソ。



上の写真は山荘ではなく埼玉の自宅の2m四方の小さな裏庭に冬の今、遊びに来る鳥たちです。左からシジュウカラ、メジロ、アオジ、シジュウカラにはヒマワリの種を、メジロにはりんごやみかんをやります。写真はありませんが、案外神経質なヒヨドリや、チュンチュンかわいいスズメがやってきます。稀にジョウビタキやコゲラが様子を見に来ます。町のなかでも注意して見ると意外な野鳥に逢えるものです。山荘で暮らすようになって気がつくようになりました。世の中見えているようで見えないものです。

ニコルさんが信濃町に携帯電話の中継アンテナが出来たら小鳥たちがいなくなるのではと心配されていましたが、少なくとも自宅の近くにもアンテナが立っていますが大丈夫のようです。しかし強力な電磁波を発生するレーダーサイトが出来る話だったら動物たちに相当な影響が出るでしょう。信濃町が自然の恩恵を受けて健康を求める人たちに楽しんでもらおうという観光で生きて行こうとしているなら、信濃町住人は素朴な暮らしを甘受して、決して都市化を望んではなりません。車は静かに走りましょう。人は勿論のこと、動物も交通事故に遭わないように、落ち着いた町にしたいものです。


2007年黒姫便りIndexへ