黒姫便り 06.05.24.

すっぽりと雲に包まれた霧の山荘に、時折吹く風が白樺の葉についた雫を雨のように落下させ、
突然の音で、晴耕雨読ならぬ晴耕雨眠の目を覚ましました。

昨日までは気持ち良い晴れ間が続き、顔にまつわりつく子蝿を振り払いながら、埼玉で育てたズッキニーとモロッコインゲンとキュウリの苗を植付け、とりあえずこれで夏野菜は安心です。
種から育てた苗が沢山できたので捨てられず、ちょっと密に植えすぎたかしら。
疎に植え付けた方が成りがいいのに、貧乏性が出てしまいます。

夕方の天気予報で明朝は遅霜の心配がありますとのこと、現在気温8℃、
慌てて夕暮れ迫った畑で、新聞紙での霜対策、夏を迎えるのは大変です。
注)幸い翌朝の気温は5℃と霜は降りず苗は無事に育っています。

2週間前の写真と比べて見てください。
枯葉で茶色だった地面に草木が生え、山荘はすっかり緑に覆われ、
ウワミズザクラやズミの白い花が咲き、美味しく頂いたフキノトウには
タンポポのような綿毛の実をつけ、ヤマウドが食べ頃です。

ゼンマイやワラビはまだまだ採れます。
林道に出れば他の山菜やネマガリタケが採れそうですが熊の心配もしなくてはなりません。

庭の南と西の巣箱にはシジュウカラ2家族が卵を暖めているようです。
灯りに蛾が集まり、虫が気になる季節になりましたが鳥の子育てには欠かせません。

緑に埋もれた陸の孤島の山荘が始まりました。


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