黒姫便り 18.03.29.


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今年の冬は厳しい寒さと大雪で春を待ち焦がれていましたが、あれよあれよという間に春が訪れ桜が満開、気候変動を実感しています。

ここ山荘では早雪解けが進みフキノトウが茶色のくすんだ地面に若草色の私が春一番よと、意気揚々花を広げています。気象庁によれば3月28日に積雪ゼロ、昨年のこの日は70cmの積雪、昨年より雪が少なく、この点からも早い春の訪れと言えるでしょう。

私道の除雪の雪山は2m50cm位で森の雪は40%程しか残っていません。私道を横切って沢のように水が音を立てて流れ、雪解けの真っ最中です。こんなに水があっても、意外とこの時期森は乾燥しています。乾燥注意報がでています。今週は全国的に晴れに恵まれ、気温は2℃から22℃と暖かで作業をしている時は汗ばみました。

家の周りの木に掛けていた4個の巣箱を掃除しました。巣作りの形跡があったのはたった2個のみ。その中で玄関横に掛けた巣箱を開けてみたら、10cmほどの厚みのコケとその上に獣の毛がふっくらと乗っており、さらにコケの下にはドングリが30個ぐらい蓄えられて、食べた痕もあり、一体だれが運んで、だれが食べていたのか、どうしたのでしょうか。そう言えば以前、春先ヤマネに玄関先で出会ったことがありました。ヤマネが冬の住みかにしていたのかもしれません。もしそうだとすれば次の冬も来るかもしれません。ということで、この巣箱は掃除をせずにそのまま元に戻しました。なんだかわくわくします。(ヤマネの記事は黒姫便り14.04.08へ)

しばらくぶりに餌台にヒマワリを入れたところ2日目には鳥たちが様子を見に来ました。食べ跡から見るとリスも来たようですが確認はできていません。アトリの騒がしいさえずりが通り過ぎ、シジュウカラやゴジュウカラが規則正しく鳴き、春の気配でいっぱいです。

木々はちょっと早すぎる春に戸惑っているようです。芽吹きはいつになるのでしょうか。この暖かさはまだ本物ではありません。普段なら寒の戻りがあるはずです。雪も降るかもしれません。あっ、山荘は今霧に包まれています。雲の中かも知れません。

雪が少なかったお陰でブルーベリーの枝折れがなく助かりました。実がたくさんなりますように。

自然の変動が激しく、火山に地震に、それに合わせてか世界の国々の変化も激しく、人々はなぜか敵を作りあい、一体どうなっていくのか、興味深い日々が過ぎて行きます。

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