黒姫便り 12.05.09.

黒姫山

雪融けの水が激しく流れた沢に静けさが戻り、穏やかな春になりました。牧場は正に緑一色、黒姫山は目鼻立ちがはっきりと、霊仙寺山も肌が黒ずみ、山桜とコブシの花が春を告げています。

私道の除雪山が例年なら消えかかっているはずなのに、5月10日でも高さ60cm長さ6mと道いっぱいに広がり今年の雪の多さを物語っています。葉を落としていた森は明るく遠くまで見透せ、50mほど離れた通りの車の車種まで分かったのに、ここ2,3日で、姿さえ分からなくなるほど淡い緑に覆われてしまいました。山菜採りは今年は気温の急激の上昇で、植物は驚いたのか、とくにタラノメやコシアブラは成長がまちまちで数をまとめるのに苦労しました。と言うものの例年のごとくコゴミ、コシアブラ、行者ニンニク、山ブキ、育ちすぎたフキノトウなどで天麩羅を楽しむことができました。春の自然の恵みに感謝。木々は短時間でいっせいに花が咲き、今年の春は駆け足の感じです。

霊仙寺山

オオルリ

芽吹きが始まる枯れ枝の森で、盛んに縄張りを競い合うこの時期は、テラスからぼんやりと眺めているだけで簡単に小鳥たちに出会うことができ、野鳥観察にうってつけです。競い合って鳴く声も森中を賑やかにします。山荘の周りに掛けた巣箱にはシジュウカラが入り、いつの間にかコケを運び入れ巣が完成したようです。6月の巣立ちが楽しみです。

畑の作物はこれから埼玉で苗を育てて6月始めに植えつけます。連休明けに必ず霜にやられてしまいます。

ジョウビタキ クロツグミ
シジュウカラ ホオジロかな

春の嵐が徘徊老人を襲い、命を賭ける、それも人生かもしれないが山は遠くから眺めるのが一番、中高年の登山遭難が気になる。私も以前危ない中年登山愛好者だったが雪山登山だけは挑戦できなかった。山荘周りの雪上散歩で十分楽しんでいるが、息が切れてしまう。車の事故が恐ろしい。人間の運転に頼るものではなく真の自動車に、人を傷つけない車にすべきだ。技術的にはほとんど完成しているはずだ。連休明けにとうとう原発が停止、脱原発の出発点になるかどうか、あらゆる知恵を働かせ電気を大切に使い安全な発電をしよう。ドジョウさんたら税となんとかの一体改革で決めなければ、年金は貰えなくなるぞ脅迫してるようで、大飯原発が稼動しないとブラックアウト(大停電)だと脅すなど、これまたつらい話だ。原発を止めても福島は収束しないし、冷温停止は不完全だし、50数基の原発の放射性廃棄物の保管場所はないし、汚染された土地は何十年も住めないだろうし、風評どころか実は食料の汚染は確実だろうし、課題が山ほどある。これを解決する力強い国にしなければなりません。これこそ柔軟な若者を育てなければと、まあお笑い(スイシンジャー)You tubeでも見て頭を冷やしましょうか。5月21日は金環日食晴れになれ。懐かしい船での金環日食。