11. 室内に来る虫は

ログで組んだ家は虫にとって隙間だらけの建物と言えるでしょう。ログハウスの建築場所によって、色々な虫が侵入してくるでしょう。虫に耐えられない人はログハウスに住むのは難しいのでは、でも虫の営みを理解すれば耐えられるでしょう。なぜならログハウスの空間はすばらしい環境ですから。

冬場は殆んど虫は出てこないと思っても、虫が出てきます。薪ストーブでほどよく暖まった部屋にどこに潜んでいたのかカメムシやカミムシが出てきます。春になればログに潜んでいた虫がぞろぞろと現れます。カメムシは嫌ですがテントウムシはかわいいものです。蟻の移動が始まり、これもぞろぞろと列を成して部屋を横断していきます。蛾も出てくるでしょう。

軒下やログの隙間にスズメバチやアシナガバチが巣を作ります。初夏外壁をよく観察して早めに巣を見つけ処分します。

嫌な虫を避けるには、部屋の外のログのノッチ部に殺虫剤を吹き付けるぐらいしか対処できません。

自然の中に建てられたログはとても自然に近い存在です。ネズミが入ってきました。小さな小さなヒメネズミと言うのでしょうか、体の大きさは5cmほど、可愛いのですが細菌の媒介をするかも知れません。ネズミの侵入箇所を探ってみました。ログの仕切り壁の天井部分に指の入る小さな穴が開いていました。どうもそこから侵入したらしく、ではどうして壁に入ってきたか調査しました。ログの床は断熱材が入っており断熱材受木で隙間なく止められていたのですが、ケーブルがつまっている電気穴に指が入るだけの隙間があり、どうもこの辺に問題があると判明しました。

ログの床にある隙間をヒステリックに全て塞ぎ、室内の指先が入るような全ての隙間を塞ぎ、ネズミ侵入対策が完成しました。なんとかネズミ騒動はなくなりましたが、床下の地下の物置には相変わらずネズミがおり、夏場はヘビが地下部に侵入、まあこれが自然でしょう。扉が出来る前地下にはコウモリの夫婦が住んだことも、タヌキが住んだこともありました。

天井板のつなぎ目のくぼみを一生懸命かじって、こんな小さな穴から侵入したらしい。部屋に入ったネズミは人間に追い込まれてとうとう捕まってしまい森に追放されました。