黒姫便り 23.08.12.


牧場に向かって坂を登り林道を進む。道の端の雑草は伸び放題、最近は手入れをする元気で気の良い住人がいなくなったせいか草が覆いかぶさり見通しが悪くなった。このエリアの平均年齢は70代を越えたのではないだろうか。

さて、1ヶ月ぶりの山荘、入り口が見つかるか、大丈夫、私道の草の背丈は30cmぐらい、新しい轍を付けて到着。やはりここは涼しく静かだ。

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さて、勝手に育ての畑はどうなっているでしょうか。草が生い茂っているものの作物は成長しています。暑さと少雨で心配していたズッキーニも痛んだ葉は少なく黒々と茂り、キュウリは行き先を失って地べたを這っています。手入れが行き届かないので、かわいそうな野菜たちです。畑を良く見ると誰か地面を丁寧に耕してくれたのか綺麗に平らになっている面があります。確かここはジャガイモが生えていたような無かったような。ダイコンは根元をほじくって抜き掛かって不自然。いったい誰が手を入れたのかしら、獣の足跡ははっきりしていません。ウサギかな、リスかな、タヌキかな、キツネかな、クマかな、いやいやこれはイノシシでしょう。誰かが折角耕してくれた畑にレタスの種を蒔きましたが翌日、ご丁寧にも、また耕してくれました。畑にトレイルカメラを仕掛けて置きましたので次回何が写っているのか楽しみです。

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今回の収穫は、モロッコインゲン、ちょっとかじられたズッキーニ、キュウリにエダマメ少々。ニンジンの様なダイコン数本、とても辛い。ジャガイモは発見できず。ミニトマトはまだ赤くない。シソの葉が出て来た。キクイモは茂っています。ルバーブは葉が枯れかかっています。苦労の割には残念な結果です。ちょっと畑の肥料が不足しているのかもしれません。

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里のスーパーで地元野菜コーナーにヤングコーンがありました。中々時期が合わず手に入れることが出来ません。私にとっては大変に珍しい野菜です。

このヤングコーンとはトウモロコシの幹から余分に生えた鞘を摘果したものです。皮を剥くと6,7cmの幼いトウモロコシとそこから生えた15cm位の毛があり、美しい姿です。この若芽は皆食べられます。コーンはバラ肉を巻いて焼き、ヒゲは油で炒めて、若芽の柔らかく甘味たっぷりで酒の肴に最高の味です。トウモロコシで有名な町なのにヤングコーンが中々手に入りません。

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ベランダにはヒマワリを入れた給餌台がありますが夏場は鳥たちは殆ど来ません。ヤマガラだけが日に一回だけ様子を見に来てくれます。数年前までリスが毎日来てくれたのですが、途絶えてしまい寂しい思いをしています。この近くにリスは来ているのですが。前回松の木の餌台にヒマワリを入れリスがいることが確認できましたが、それ以上にかわいいネズミたちが寄ってたかって美味しそうに食べ散らし、中止しました。リスが本当に食べたければベランダの給餌台にければ良いのだ。ヒマワリの味は覚えたので、リスの冒険心に期待するのみです。

近所の山林は木材の伐採時期を迎えたらしく全域伐採され禿山になっています。今後も同じように杉を植林して山林を育てるのでしょうか。放置して自然林に再生させる考えもあるようですが、1、2年目はワラビが、5年ぐらいするとタラノメやコシアブラが生え、10年もすれば山に戻って行く感じがします。

こうなれば人間との共生はどこ吹く風、動物たちの世界になります。里山主義の嫌う姿でしょう。地球温暖化で一時期、樹木の大切さが唱えられていましたが、政治家たちの政治手法で、ある時は持ち上げて、ある時はさげずみ、人間世界のお調子者の政治家、独裁者、賢人にはほどほど手を焼きます。ヨーロッパのヒステリックな電気自動車思考に疑問を感じ、昔、蒸機機関車に人間性を感じたり、今ではレシプロエンジンに愛おしさ感じる自分は朽ちるのみかも知れません。

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