黒姫便り 23.02.10.


1月の寒波がどれほどだったか、少し心配しながら国道を折れ、穏やかに除雪された林道を登り、10cm程の雪が積もった圧雪の私道に入り、陽が伸びて夕暮れの山荘に到着、早速作業開始。除雪の60cm程の壁を削って玄関までの道を作る。凍結防止の水抜き栓を開けボイラーを動作させる。荷物を屋内に運び入れる。温度計を見ると室内-7℃、ちょっと厳しい。急ぎ薪ストーブに駆け寄り、予め点火し易いように白樺の皮に杉の枯れ葉、その上に柴や小枝を積みセットした薪の元にマッチで火を付け部屋の暖房に精を出す。ほのかに暖かさが舞う。

水回りのチェックに入る。台所のシンクの排水穴が凍結。風呂場の排水穴も凍結。シャワーホースが凍結。洗面台は氷が溜まっている。なぜだ、水が垂れていて洗面台に水が溜まり配水U字管が凍り付きひびが入ったのか。最悪。洗面台下の床に氷の板がへばりついている。取りあえずヘアードライヤで温め何とか凍結を解消させ、漏水を探ってみた。目視、各部を触って調べたが水漏れは発見できない。頭は混乱し原因は解明できず気分がすぐれないが、取りあえず水漏れは無さそうなので、追求は明日に持ち越す。このように毎回入場の儀式は厳かになされます。

クリックで拡大
クリックで拡大

今週は暖かい日が数日続き春を迎えたようでした。久しぶりに森林組合の作業車が通る林道を上がってみました。牧場の先左側の斜面ニコルの森側の杉林がすっかりと伐採され広々とした雪原が現れました。このせいでここに住んでいた動物が追われて山荘方面に現れたのかもしれません。切り出された木材は朝夕二回運び出しているようです。積まれている木材を見ると規格外の丸太がゴロゴロとして、どのように利用されるのか気になります。

クリックで拡大
クリックで拡大

遠く望むは志賀の山々。伐採された森は植樹されまた杉林になるのでしょうか、暫くコゴミ、ワラビ、ゼンマイ、コシアブラ、タラノメ他山菜取りが楽しめる斜面になるでしょう。

クリックで拡大

庭の雪面を見ると、ありましたリスの足跡が、晴れ間が出て少し暖かくなるとリスが出歩くようです。森が伐採され住みかを失ったどんな動物達がさ迷っているのか知りたくてトレイルカメラを購入、足跡があるところにセットして置いたところ庭ではキツネ、ベランダ下ではタヌキに姿を捉えたが、リスは写っていませんでした。昼間庭をキツネがのんびりと横切っていきました。今後このカメラが別の動物を捉えるかも知れません。妙高のゲレンデでイノシシが走り回っているとのニュースが入って来ました。雪上にイノシシがさ迷うとは。

クリックで拡大

餌台には鳥たちが集まりガラ類だけでなくカケスもアカゲラも来ています。この写真には茶色のヤマガラと白黒のシジュウカラが枝に止まってヒマワリを食べています。実際は10羽位集まって大騒ぎです。

クリックで拡大

素晴らしい晴れ間で月夜ながら満天の星空、双眼鏡を三脚にセットして零下4度のZTF彗星探査に挑戦しました。この日は御者座のカペラ付近にいるらしいのですが無理でした。寒さで手はかじかみ探せません、落ち着いた環境で観測しないと発見できませんね。

積雪90cmですが雪が締まって長靴のめり込みが少なくそのまま雪中歩行が可能です。粉雪の時もあれば雨っぽい重い雪があるのか春のような雪面です。気候変動かどうか極端な寒さに異常な暖かさと油断なりません。

結局洗面台の漏水症状は出ず原因不明で事なきを得ています。家を空ける時は温水系は水抜きを行ない、水道は要所要所水を抜き、凍結防止帯の電源は常時ONのまま、電気代がかさむが電気のお陰で快適な生活が送れます。4月までは気が抜けません。

次回のトレイカメラが楽しみです。

黒姫便りIndexへ