黒姫便り 21.04.04.


4月に入りこの暖かさはいったいどうした事でしょうか。長野市内のソメイヨシノが満開とのこと、道中、アンズなど桃系の花は満開、驚きの春になりました。

とは言えここは標高800m、まだ除雪の雪や日陰の雪が冬の名残を留め、山には雪が残り、森中轟いた沢の濁流は治まったもののまだ激しく流れています。雪を割って出たフキノトウは花が開き豪華な天ぷらになることでしょう。

この森の雪解けは終わり、これから暫く乾燥が続きます。雪が取れた地表は貼り絵のように落ち葉が張り付き、所々剥がれてきました。土中に眠っていた草が芽を出し、雪で押さえつけられた小枝が起き上がってきて目を覚ましてきました。

ヤナギの花が膨らみアブラチャンの黄色い花が咲き始め、そろそろ一斉に芽吹きが始まることでしょう。コブシの花が咲き始めればヤマザクラにも花がつくでしょう。

庭のカタクリの蕾が膨らみかけてきました。ギョウジャニンニクは6cm位に伸び力強い緑が春の到来を鼓舞しています。

勝手に育ての畑には、宿根のルバーブの赤い茎とごわごわした葉が覗いてきました。育ち損ねた雪下ダイコンは小さいながら腐らず一人前にダイコンになりダイコンの味がしました。また雪の下レタスは春の陽を浴び大きくなりそうな気配を示しています。

楽しみにしていたリスはまったく気配がありません。餌台の鳥たちも時々食べに来ますが、ヒマワリがあるのを確かめているだけで、むきになって餌を取り合うことはありません。

観察カメラの記録では、アカゲラが餌台の様子を見に来ました。森ではアオゲラかアカゲラのドラミングの工事現場のようにけたたましくタッタッタッタッタと遠くで近くで競い合って鳴り響いています。ウグイスが鳴いています。巣箱には鳥が見に来た様子は感じられません。

土色のカエルとトカゲが出ていました。気温が昼間21℃となり暖かです。

今季の積雪は1m30cmで重く、雨も降り、木々はへばり付く重い雪に耐えなければなりませんでした。ブルーベリーは散々でした。

雪国の木々は雪との闘い、朽ちかけた木は折れたり根こそぎ倒れ、張り出した枝は雪の重みで折れ、若い細い木は真っすぐ伸びず斜めになり毎冬重みで斜めが強くなり、挙句の果て倒れてしまいます。特にここの常緑の松の木は高く伸び下枝は朽ちて上部だけが茂っています。今季の雪で枝が折れた木が多く、今後光合成が乏しくなり弱っていきます。松の立ち枯れが目立っています。雑木の森は荒れ、見すぼらしい姿です。我が家では松の枝が3本折れ、朽木が2本倒れました。薪材となります。

毎年同じような自然の動きが例年通りではなく、少しづつ狂ってきたようです。

コロナ禍での東京オリンピックが始動しました。アスリートにはなんとか開催して欲しいし、無観客だが映像で最新技術を屈指して見せてくれるのか、半信半疑の開催。まさか海外選手が少なく、金の総なめに成ったりして。コロナ対策は他国頼みの日本。何時になったら独立できるのだろうか、国民が其々自立しなければね。戯言です。

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