黒姫便り 20.10.22.


寒暖差の激しい毎日です。10月17日妙高は初冠雪とのこと、今日22日妙高、黒姫、高妻には雪の気配はありません。山は淡く赤味がかり、この森にも紅葉が降りて来ています。

我が家の庭に一本だけ秋らしくモミジが紅葉しました。枯れ葉色、黄色、淡い緑と地味な紅葉です。山を舐める風が一吹き、葉が音を立てて落ち、地面は枯れ葉に覆われ、踏み出す足音が秋の深まりを盛り上げています。

もうすっかり葉を落とした桜や、わずかに茶色の枯葉を付けたシラカバや、まだ緑の葉を付けたモミジなど。黄色く色づき時々大きな葉を音を立てて落ちるコシアブラやホオノキや、落葉樹なのに緑が茂る木も残り、秋を感じ取らない木や、冬を感じ取った木など、戸惑いの秋です。

総合的俯瞰的に考察しましたところ秋が深まった気候だとしましょう。

手入れされていない私道の草むらを見ると秋の草花が可憐に咲き、一つずつ摘み取るり花瓶に活けてみました。紫はリンドウとヤマトリカブトと秋の世界です。

キノコも出てきましたが安心して食べられるものではありません。写真はなんとなく美味しそうなキノコとホコリダケ。

久しぶりに役場から熊目撃情報が発せられました。ニュースでは街中に熊が現れ襲われたりしているようで、今年は熊の餌が不作らしく餌を求めて人里に出て来るようです。信濃町では既に10頭ほど罠を掛けて捕獲されたとか、駆除されたとか。里に出て来る熊は2017年?木の実が豊作だった翌年に大勢生まれたらしく、また、この秋は木の実が不作らしく、人間との付き合いを学習しそびた未熟な2歳の若熊が、美食を求めたのか飢えているのか、人を恐れず人里に徘徊しているとの話です。人を恐れない熊が育って行くのは心配なことです。確かに近くのクリの木の元にいつもならイガが無数に転がっているのに有りません。熊棚も見かけません。この森の熊は密かにしているようです。

このところ小動物に出遭いませんが、夕方通りでタヌキと思わしき物と目が合いました。抜いた雑草を集めて堆肥にしている小山が掘り返されており、多分イノシシが来たのでしょう。ベランダには小鳥たちが集まるもののリスは一年以上訪れていません。

さすが部屋が15℃を下回ると寒さが身に沁み薪ストーブに火を入れました。暖まるとアシナガバチやカメムシが何処からともなく現れ、慌てて捕まえ寒空に追放しています。ログに潜んでいるのか薪に居るのか定かではありません。

勝手に育ての畑に青虫に闘ったダイコンが細い白い根を付けてダイコンらしくなってきました。霜が降る時期どこまで育つでしょうか。

コロナ禍での生活が、なんとか安定しだし、人の移動が回復し、新しく世の中の姿か変わると言いますが、人との違いを荒立たせ自己の優位をさらけだし身を守ろうとする考えが盛り上がる嫌な感じになって来ました。そんな世界にはなって欲しくありません。目先だけで人気を取り世をつなぐ政治では、あって欲しくありません。

今冬は雪が多いとか、次回は雪囲いなど冬対策に汗を流します。

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