黒姫便り 20.06.09.


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この一週間爽やかな気持ちの良い晴れ間が続き、牧場に牛が放牧され黒姫山の雪が消え、妙高山の頂近くの沢には白く雪が見え、戸隠も少し雪を残しています。これらの山の裏側はまだ残雪がしっかり残っていることでしょう。コロナ禍で登山の自粛を求めています。なぜって?万が一の救助隊のコロナ感染を恐れているからでしょう。

5月に見た芽吹きの森はしっかりと葉を茂らせ、カタクリやニリンソウやギョウジャニンニクは、どこかに埋もれ、次々に伸びる雑草に埋め尽くされ、山荘から表道が伺えず、緑に包まれた孤島になりました。

午前中はカッコウやホトトギス、キビタキや色々な鳥が縄張りを主張して、カエルやハルゼミの声がにぎやかです。

ミズキやミズやサクラやシラカバなどの木々の花は実となり、特に今は淡い桃色のタニウツギの花が緑に浮かびあがっています。

ログの山荘も20年を過ぎると傷みが出てきました。ベランダのログ材に腐れが目立ち揺れを感じるぐらい悪い状況になってしまいました。ここで、適当でいい加減な私は、腐食した木材を掻きだし、そこにモルタルを詰め込み木部の強度を保つことにしました。セメントは防水処理をして注入しましたが木部との接着具合はどうなるか分かりません。数年前同じように修理をした部分はなんとか維持できているようです。まあ、数年は問題ないでしょう。

そんな作業中、ちょっとかわいい足長虫が姿を現しました。クモかと思い良く見ると足が6ッ本です、ということは昆虫ということ?5cmぐらいの大きさ、なんでしょうか。

給餌台にまだ思い出したかのようにガラ類がやって来ますが、リスの気配はまったくありません。リスの代が替わったのでしょう。この冬、足跡も発見できませんでした。

地下の物置を整理していたら紙くずを集めたネズミの巣らしきものがあり、ネズミが飛び出ることがなく静かに出て行きました。少し気になってそっと巣を開けた所、肌色の可愛い赤ちゃんが一匹出てきました。なるほどそれでネズミは急いで出て行かなかったのだと。ネズミ算としては子が少ないが、適当に紙くずを戻してそっとしておきました。しばらくして、そこからガサガサと何かがいる音が聞こえではありませんか、母ネズミが戻ってきたようです。母は美しい。

ログの手入れをしていた所、ロフトの屋根にコケで作った巣に卵が一つ発見、誰もいません。そっとしておきました。ベランダでぼんやりと木々を見ていた所、葉の隙間にシジュウカラ大の少し尾が長い細めの茶色の鳥がじーっとして、こちらを見ています。そうです、鳥が巣に戻ってきたのです。育てることができるか楽しみです。

ログ周りに掛けた巣箱には鳥たちが入った様子がありません。ここは魅力が無くなったのでしょう。巣箱に巣食うスズメバチに注意しなければいけません。

森は毎月、月ごとに観察をしていると知らないことだらけで退屈しません。小動物のとの出会いが少なくなり、以前と比べ鳥の声が違ってきたようで、何かが変わってきたような気がします。地球自体大きな変化が、自然環境も人間関係も、気候や地震や諸々、生き方を訴えてくるようです。

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