黒姫便り 19.11.06.


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秋の兆しが見えない10月に温暖化に勢いを付けてか台風の大風と大雨が襲い、自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされた。

山荘に向かって出発。一般道をひた走り、軽井沢を越え、上田に出て千曲川沿いを長野に向かって進む。車窓から見る川は静かに流れているが、よく見ると土手にまで流木、流枝の塊が転がり水害の痕跡が窺えた。

いつものように松代のスーパーで買い込もうと駐車場に車を入れた所、11月1日開店の看板。あれっ、改装でもしているのかなと思い、この先のスーパーは橋を渡った先なので、そこは冠水したアップル街道沿いなので、急遽Uターン、手前のスーパーに入ったとたん、冠水の為閉店中と書かれていた。気が付かなかったが、こちらは決壊した土手の対岸に当たる場所だが浸水があったようだ。道路を注意深く見ると確かに、縁石より上も泥で汚れている。小布施橋から見る河川敷には泥が亀の甲羅状の模様がついて泥の沈殿の酷さが目に付いた。買い物は信濃町のスーパーで済ませる。

決壊した長野市側は、農地に使われていた河川敷をえぐった濁流が、泥水が、べトがべっとりと家屋の一階に沈殿して、悲惨な状況。毎日地元のTVで大変さを報道している。

千曲川と言えば信濃川の長野側の名称、決壊したのは土手で堤防とは思えない。土手にしては狭いし、頑丈な堤防とは思えない。長野に通うようになって2回目大水害だ。今後の治水にどのくらい予算が掛けられるか心配だ。

気になった山荘は暴風雨の痕跡は目立たず、木々の枯れ枝が散らばっている程度で胸をなでおろした。

気温が15℃から0℃と寒暖差が激しく、やっと秋が深まり紅葉が、今年は特に美しく感じる。

地面は枯れ葉に埋まり、良く見るとキノコが葉を押しのけて姿を見せている。写真のつやのある茶色の傘は多分ハナイグチ、丸いおちょぼ口のボールはホコリダケ、これは突くと穴から胞子を噴き出し埃の様。ムラサキシメジやチャナメツムタケなど探せば、ちょうどいい時期だ。

ベランダの給餌台にはヒマワリを入れてから数日は誰も来なかったがやっと鳥たちが集まって来たがリスは現れない。

地下の薪置き場に今年もアオダイショウに抜け殻が薪にひっかかっていた。セメントの床に30cm位の小さい皮が落ちていた。子供の皮か。ヘビやネズミはどうやって地下に侵入できるのか不思議だ。外界につながる配管沿いの隙間か深い穴が在るか見つからない。

ブルーベリーの雪囲いや薪作りなど冬を迎える作業で、程よい疲れを覚える。

戯言〉東京オリンピックのマラソンが札幌になったそうで、打ち水では涼しくならないか、残念。日本人の意見を述べない、状況を分析して科学的に真剣に仕事をしない日本人、指導者と言われる大きな面をする人達の情けない思考、もっと議論をしろ、準備しろ、説得をしろ。それには真剣にアスリートファーストというならアスリートの理想の姿を話し合い、議論をして決めごとをしてよ。いづれにしても金儲けで突っ走るオリンピック資本主義ではこんなものかもしれない。欧米に馬鹿にされて情けなく悔しい。スポーツイベントの原点とは何だろうか。もっと素朴にできないか。優勝は月桂冠。

にわかラグビーファンとなり、楽しませてもらったが、審判が不可解で理解できず、格闘技的ゲームで流れが停まるスポーツは、やっぱし好きにはなれない。私はサッカーファン。ただ多くの愛好者が選手を育て、今流行りの言葉で、持続可能なファンになれば、それは良いことだ。日本人は熱しやすく冷めやすいんだ。

ここに挙げた考えはステレオタイプ的考察で、本当は色々な日本人が居て欲しい。

今後何が起こるか分からないが、想像を絶するではなく、想像できるように、考えよう。

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