黒姫便り 19.09.24.


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台風17号が日本海を通り過ぎ、夜間森に強い風が吹いたようです。葉を付けた小枝や枯れ枝が所々に散らばって、私道に少し太めの枯れ枝が倒れていました。良く見ると敷地内の年老いた木が途中から折れ、その梢が私道に出ていたのです。木々に覆われて気が付きませんでした。森に入ると、このような倒木や枯れ枝がいつ落ちてくるか分りません、動物的な警戒が必要です。

森の中の強風は、遠くどこからともなく静かなざわめきが近づき、木々が揺れ、波が押し寄せるように、木々が重なり合い、渦を巻くようにうねり、ざわざわと押し寄せ不気味な響きを出して、遠ざかって行く、そんな感じの風です。

暑すぎる日々が、いきなり涼しく、いや、寒くなったり温暖の激しいこの季節、とは言ううもののやっと秋が訪れて来ました。ススキにワレモコウに牧場の牛たち、秋らしいでしょう。

我が家は8月に入って、やっと畑作り、ソバとダイコンの種をまき、なんとか芽が出てきました。ミョウガ畑は自然のまま、よく見ると上手に耕してあります。土を掘り起こしているのです。

これはきっとイノシシが好物のミミズを食べに来たのでしょう。人に迷惑を掛けないように畑の苗は掘り返さず、丁寧に掘り返した立派なイノシシです。私道の隅から道中央を鼻ブルドウザーで表面を掘りながら、ミョウガ畑脇を掘り返し、庭の柔らかそうな土を掘り返して去って行ったようです。

ベランダの給餌台にはガラ類が、実りの秋だと言うのに盛んにヒマワリを食べに来ています。リスはまだ来ていません。きっと冬の食料集めで忙しいのでしょう。

森の中では、ヒヨドリが盛んにさえずり、シジュウガラもゴジュウガラも知らない鳥も、皆騒がしくおしゃべりに夢中になっています。メジロは集団で移動し、サンショウの赤い実をつついていました。

秋と言えばキノコの季節。おとぎ話に出て来るように生まれたてのタマゴダケが、かわいい姿を見せてくれました。

落葉樹の細い枝先の葉が黄色く色づき風に舞い、秋の気配が聞こえてきました。今年の地球温暖化の異常な暑さからどのような秋を迎えるのでしょうか。

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