黒姫便り 18.09.15.


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秋の気配が色濃くなって来ました。ワレモコウにトンボ、ススキがなびき肌寒くなってきました。暑さの思いは遠く消え去ったよう、先月のあの酷暑はいったい何だったのでしょうか。恐ろしい温暖化か。8月22日ここ信濃町の気象温度計は34.6℃と観測史上最高値を示したそうです。30℃を知らなかった山荘も31.5℃と暑い一日でした。

8月は雨が少なく私道脇の小池は干上がってしまいました。土が乾燥して日照も十分だったのか、勝手に育てよの畑のトマトが一人前に赤く熟れ、珍しくブルーベリーもたくさん収穫できました。雨が欲しいズッキーニは初期の収穫は先ず先ずでしたが、次に雌花が咲きそして雄花が咲き虫が来て受粉して実になるのですが、その時雄花が咲かないのです。雌花が萎れてから、ああもう遅い、そんな訳で、次から次へと収穫できるはずだったのに少な目でした。乾燥はキュウリにも影響し成りは悪かったものの9月に入り雨が降り最後の一本、大型キュウリができていました。モロッコインゲンは乾燥に強いのか十分な収穫でした。先月に蒔いたダイコン、カブは双葉まで育ったものの誰が食べたのか茎だけになっていました。ウサギさんが来たのかな。これで今年の畑は終わりです。

9月に入り台風が雨を呼び小池の水はいつものように満たされ、湿気の好きなツリフネソウやキツリフネが茂っています。キンミズヒキの黄色い花が実となってヒッツキグサとなり、チヂミグサの粘りある穂がズボンの裾にひっかってきます。ヌスビトハギの実が袖にくっついてきます。雑草の実りの秋です。ヤマトリカブトの紫が映えます。

地下の薪置き場の薪に毎年ヘビの皮がぶらさがっています。どのようにして脱皮するのでしょうか、頭から脱ぐのでしょうか、それともしっぽから、薪のがさついた肌に皮を引っ掛けて薪の隙間に体を練りこませながら苦労して脱ぐのでしょう。ネットで調べると、頭からストッキングを脱ぐようにして成長に応じて春から夏にかけて何回か脱皮するそうです。薪に絡み折れ曲がっていました。山荘にはアオダイショウが確実に住み着いていますが、ヘビが侵入できる隙間はないはずなのに変ですね。ネズミの穴を利用するのでしょうか。どこかに出入り口があるのでしょう。長さ1m強の見事な皮です。私道を歩いていたら暖を取っているのか、だらしなく伸び切った長いが細いヘビが寝そべっていました。足音を立てても動きません。小石を転がすと慌てて草むらに逃げ去り、ほっと一息、ヘビは苦手です。

近所で新しく家が建つとのこと、その地所の雑木を伐採するのに役場に伐採届が必要だと言います。原野の地目が、自分の土地の樹木が監視されているとは疑問に思い少し調べてみました。どうも森林法という法律の下で第10条の8第1項の規定による届け出らしく分類が普通林の開発の場合、町の農林課に届け出が必要とされています。さて原野の雑木が普通林に当たるのか調べてみました。長野県HPからなんとか森林情報にたどり着き、データを引き出した所、この地域は普通林に指定分類されていることが分かりました。となると開発での樹木伐採には届け出が必要となってきます。しかし別荘地でこんな管理が必要なのでしょうか。いったい何時告知したのでしょうか。法律の公告は官報で済まされるものでしょうか。場所によっては樹齢何百年の保護すべき樹木があるでしょうが、果たして役人が日本国の未来のために森を守るという心構えで仕えているとは思えません。役場の仕事が増えて大変ですね。きっとこんな届け出の書類は何十年も大事に保管されているのでしょうね。重要では無いですから。今政権の日本国では重要な書類は大切にしすぎて保管場所が分からなくなったふりをし、最終的には忖度して破棄されるのが常ですから。

長野に居て森林に関する話題に気を付けて見ていますが、動きがぱっとしませんね。木材利用の積極的活用に予算を使わねば森林協力金?が泣いています。バイオマスを発展させるための長期資本投資使うべきでしょう。我が家の薪を地下に移動、薪置き場に薪は無し、薪探しに徘徊しなければなりません。

大地震に超台風と、いつ襲ってきてもおかしくない列島。ハザードマップで山荘の状況を見てみると、山崩れの危険範囲からはずれているものの、ここも火山地帯、地盤は決して安定はしていません。それ以上に首都圏の地震が心配です。都市集中がどんなことになるのか、ぞっとします。大きな時の流れを捉えた政治が必要で、なんとかそう云う人を選ばなければ。災害に心を引き締めなければなりません。

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クリックで拡大 ウツボグサ
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森の道端でタマゴタケの群生に出会いました。
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