黒姫便り 17.11.12.


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黒姫の中央をえぐる谷間が白く、右手の妙高は更に白くゲレンデの姿を現し、左手高妻山戸隠方面も白さが増し、いよいよ雪の季節の到来です。(各写真はクリックで拡大されます。)

麓の森は色あせたとはいえ紅葉が残り、牧場西側の森はカラマツ林が金色に輝いています。その奥には霊仙寺山が構え、この近辺の紅葉は赤い葉は少なく茶系のコナラ、ミズナラの黄葉で、色鮮やかな錦織りなす紅葉ではなく落ち着いた姿を示しています。

まだ牛たちの放牧を見ることができますが、牧場は幾つかのブロックが有刺鉄線を掛けた柵で区切られており、霊仙寺側の牧場の柵は鉄線を外し、杭に引っ掛けてあった線を外しそのまま地面に投げ打って雪に埋もれるように冬の準備が進んでいるようです。

霊仙寺山の戦後植林された杉が50年以上経ち出荷を迎え、国有林の切り出しは今も盛んで毎日丸太を満載したトラックが通り過ぎて行きます。伐採が終わった斜面にまた杉の苗が植えられているようです。明るくなった斜面にはワラビやコシアブラが生えてきて春に楽しませてくれます。

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山荘は木々の葉が落ち畑の作物は終わり荒れ地のようです。ところがまだチンゲンサイが青々と育っており雪に埋もれるまで食べられそうです。

ベランダから見た庭の紅葉は、コナラの茶とモミジの赤がコゴミの緑に映え、葉を落とした樹幹を通して遠く志賀の山々が辛うじてかすんで臨むことができます。

12日の深夜すっかり晴れた夜空、暖かなロフトの天窓を通して30分ほど目を見開き、はっきりとしたのと少し薄めの2個の流れ星を観察、なんとかおうし座流星群をかじることができました。10数年前、夜中に山荘に到着した時、まさにこの時期火球に出くわし、ゆっくりと飛行する火の玉に呆然としたことを思い出しましたが、今回は何事もなく、見上げていた首に極度の疲労を覚え体が固まったまま眠りにつきました。

留守の間、空になった給餌台にヒマワリを補充してから2日程すると、いつのまにか小鳥たちが集まり、さらに遅れてリスも食べに来て、アカゲラやアオゲラも様子を見にきて楽しませてくれます。

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お隣の倒木、根本直径40cmほどの大木を頂き薪作りに励みました。チェーンソーで40cm位の長さに裁断、電動の薪割機で割れるものは割り、太い物はチェーンソーで小口に溝を刻み斧を差し込み5kgのハンマーで叩き込み、丸太を2つ割り3つ割りにして薪割機にかけ、丸2日間の労働でなんとか薪置き場に積み上げることができました。とても斧だけで薪割はできません。薪割機に感謝。この薪は再来年に使われることになります。まだ薪置き場に余裕があるので、もう少し頑張って作らねばなりません。まだ小枝など薪材の元があります。

冬を迎えるこの時期は雪の準備に事欠きません。ブルーベリーの雪囲い、庭木の雪囲い、夏物から冬物への入れ替えなどなど、まだ作業は終えていません。

今のところ厳しい寒さはありません。今週の気温は−2℃から12℃で日中太陽が顔を見せると暖かく汗ばむことがあります。部屋は夕方になって薪を焚き暖かく過ごしています。

そろそろ雪が降るとの予報、水道の凍結防止など山荘の作業は続きます。

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