黒姫便り 17.05.08.


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寒さが続き静かだった森の木々が騒がしくなってきました。芽吹きが始まったのです。

山桜が咲き、コブシが咲き、山桜が散り、スモモが咲き、まだコブシは白い花をつけています。森の芽吹きは次から次へと、木から木へと花を付けていきます。森の芽生えの色の若葉色は何十色あるのでしょうか。惚れ惚れとする春の色です。コゴミは力強く伸び、ほんの少しの雨を受けてコシアブラは育ち、ゼンマイも伸び、大雪で痛めつけられたせいか、タラノメだけは発育不足、ワラビも出てきました。山菜定食の材料が整いました。

芽吹で若葉が濃くなるにつれて、小鳥達の縄張り争いのさえずりが落ち着いてきたようです。巣作りに飛び交う鳥や、地面を突く鳥、枝を突く鳥など、忙しそうです。写真は声も姿も美しいキビタキです。

ベランダの餌場には相変わらずガラ類とリスがヒマワリを食べに来ます。このリスは実にひょうきん者で春の日差しで気が緩んでしまったのでしょうか、毛つくろいをしたり、木のぬくもりを全身で味わったりして夢を見ています。ここが安心できる所で有ってほしいのですが、上空には猛禽類のトビが居ますよ、気をつけて。ぼんやり外を見るとタヌキがのんびりと散歩をしています。厳しい寒さが明けて芽吹きと言う春を迎え、有りとあらゆる命が明日に向っています。季節の流れとは言え、刻み行く年を味わえる事に感謝するのみです。

追伸)12日午前11時ごろ森を囲むように虹がでました。上空の薄い氷の雲に陽光が反射して出来た虹、環水平アーチと呼ぶそうです。虹色が太くはっきりして、北信一円で見られたそうです。

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