黒姫便り 17.04.25.


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雪がすっかり融けて冬に閉じ込められた森は芽吹きに向って陽光をたっぷりと受け、固まった体をほぐしているようです。今年の雪昨年より多く、何度も雨に会い雪と氷の岩のような雪となり森は痛めつけられました。雪に耐えた木は枝が折れ垂れ下がり落ち小枝が地面に散らばっています。地面はネズミかモグラのモッコリとしたトンネルが奇妙な模様を描いて、まだ限られた緑しか見えません。

天窓から望む山は霊仙寺、芽吹き前の葉の無い木々を通して見ることができます。私道の除雪の山は高さ1m50cm幅5m長さ10mくらいでまだそり遊びが出来そうです。

キビタキの軽やかな声、シジュウカラの騒がしい声、ウグイスの声、キジの声、色々な鳥達の声が春を喜んでいるのか、縄張り争いをしているのか騒々しい音風景です。

部屋では暖かさからカメムシがテントウムシが光を求めて窓ガラスにへばりつき取っては外に出してやるが、どこから湧いてくるのか、休まる暇がありません。

春一番の早起きのフキノトウは花が開き、コゴミはやっと芽を出し、タラノメは未だ硬く芽は眠っています。天麩羅やおひたしで美味しいコシアブラの芽は小指の爪ほど、まだ目覚めには数日かかりそうです。

ギョウジャニンニクの緑が目に迫ってきます。カタクリは淡い紫の花をつけています。畑ではルバーブの芽が力強く、アサツキは行儀良く揃っています。

森の芽吹きは後数日、今にも芽吹きの若葉に包まれ、はじける音が聞こえそうです。

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