黒姫便り 16.10.19.


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秋なのか夏なのか四季はどこに行ってしまったのか、戸惑うような気候が続いています。森の木々も迷い、あるものは葉を落とし、あるものは葉を茂らし、この所やっと秋の声が聞こえ、地味ながら紅葉が始まりました。先週は5℃と冷え込み、寒くなるかと思ってみたら今日は15℃と暖かです。とはいうものの冬将軍が南下しはじめて、夏の大雨と同じように冬は大雪になるかもしれません。

勝手に育ての畑は、9月の長雨で、モロッコインゲンはしなびた実が残り、ズッキーニは溶けて無くなり、プチトマトは枯れかかった茎に色ずきそうもない実を数個つけ、今年の畑作は終わってしまいました。今までは10月でもズッキーニが採れたはずなのに。

ありがたいことに自生しているアサツキが青々と茂り、ネギ代わりに薬味に重宝しています。

リンドウとヤマトリカブトが今年は綺麗に咲いています。牧場の際のユウガギクを見ての黒姫山。

アオゲラがログを突き、特にベランダの腐りかけた手すりは、大きく傷ついています。偶然にゲラの口ばしから細長い舌で蟻らしき虫を捉えた写真が撮れました。(このページの写真はクリックすると大きくなります。)ログ材の腐りとの戦いは今も続いています。

窓際に置いた給餌台に鳥やリスが集り、この写真はヤマガラがリスの食事が終わるのを待っている姿です。小鳥達は上下関係があるようで、ここではゴジュウガラが一番強く、シジュウカラとヤマガラはいい勝負だがヤマガラのほうがあまり関わらないようにしているようで、小さいコガラは隙間を見てすばやく行動しています。ゴジュウガラやシジュウガラの同種同士は激しく翼を低く広げ威嚇しあうのもいます。仲睦まじいのもいます。入り口が詰ってヒマワリが出なくなると、鳥達は騒々しくなり、容器を突く鳥が出てきて、中々のものです。鳥でも頭にいい奴がいるのですね。

熊には遭えませんでしたが、タヌキ5匹の親子が暖かな陽だまりで、じゃれ合っていました。タヌキは目が合っても急に逃げ出したりはせず、こんにちはと挨拶をして、のそのそと茂みに入っていきます。牧場の草を刈った時などキツネに逢う事があります。ウサギはすばやく逃げ去って、良く見ることができません。

空には鳥の群れが南かどこかに飛び去り、小鳥達も集団で木々を巡っているようです。短い秋、そろそろ冬の準備に、みんな大忙しのことでしょう。私も薪割りをがんばらねば。今年は近所で大木が倒れたりして、沢山薪材を頂いたものの、持て余しています。チェーンソウを持つ手首が痛み、ちょっと情けない気分です。きのこの季節ですがテングタケやチョコタケぐらいしか目に留まらず、食べられるきのこは見つかりません。やっと秋になったので落ち葉が積もり、これから出てくるのでしょう。

目まぐるしく変化する異常な人界とは違って自然界は大きな流れで静かに、いや激しく進んでいますが、自然の生き物は自然に流されて行くしかないようです。

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