黒姫便り 16.04.07.


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雪が消え春になりました。フキノトウは花が開き牧場は緑に、白かった山が黒くなってきました。雪融けの後、しばらくは静寂の世界、雪に押さえつけられた草や小木や落ち葉が、からからに乾燥し、町内放送で乾燥警報が発令されましたと。厳しい寒さと冷たさから陽光の暖かさをしっかりと包み込み、次第にむくむくと起き上がってくる気配。白樺から晴れ間なのに雨のようにぽつぽつと雫が垂れ、地中から春が地上に迫ってきています。

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一際目立つ黄色いアブラチャンの花が枯れ朽ちた森に一番に春の兆しを示し、見上げるとヤマネコヤナギか楕円の花を付け、この冬切り倒したミズキ?の切り株から溢れ出す樹液が春の始まりを告げています。下界では桜が散り始めた今、山はやっとツクシが頭が開き、カタクリの締まった蕾が今にも開きそうに、ギョウジャニンニクの葉が育ち始め、いよいよ美味しい山菜の到来となりました。とは言うものの、タラノメは枯れた枝にしか見えません。注意深く見ると、微かな突起がタラノメの芽の元のようです。コシアブラもいったいどこから芽が出てくるのでしょうか、ほんの少しの突起が芽のようです。昨年の今頃はまだ残雪に覆われ冬と春の狭間でしたが、今日の雨で除雪の雪山が高さ70cmほど、屋根からの雪山は南側は消え、北側は数センチ。来週には爆発的な芽吹きが始まることでしょう。さて5月連休の山菜取りは、楽しめるのでしょうか。

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巣箱の一つにシジュウカラがなぜか内側からコンコンと突いて部屋が丈夫がどうか確かめているよう。餌台にはリスや小鳥達が集り、まだ春の巣作りには間がありそうです。コブシや山桜の花は再来週ごろでしょう。