黒姫便り 16.03.09.


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山荘への移動は一般道をのんびりとドライブ、碓井バイパスは3速ギアで登る。入山峠から下り、カーブは緩やかだが意外と急坂、ギアは3速のまま、どうしてバスがニュートラルで下るなど考えられない。次のカーブには緊急退避路があったのに。献花の絶えない事故現場を冥福を祈りながら進む。この日は長野からボタン雪がちらつき山は白い花が満開とまがう、日本画のような美しさ。信濃町に入るが何時もなら白い畑や除雪の盛山があるのに、ほとんど雪が融けたようだ。しかし里から山荘へ僅か標高差100mの途中突然、道も森も白く、冬の景色に包まれた。これこそ今の時期だ。ほんとうに今年は雪が少ないが、この日寒波が訪れ昨夜の雪で20cm。ひいき目に見て積雪70cmだったが、日に日に暖かくなり、雪は痩せ、気温15℃にもなり地面が現れて島模様。静かな森に雪融けが始まった。樹木の背に日向ぼっこをしていると突然ムチを打つような音が、雪に押さえつけられた枝が起き上がった音だ。急に周りが騒々しくなった、エナガやコガラが春の陽射しを浴び踊るように雪面をついばんでいる。

上の写真は春間近の牧場、下は気温上昇の1日前の山荘。

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三寒四温とは上手く言ったものだ。今週はまた寒気に包まれ湿った小雪が降り降雪8cm現在積雪20cm、枝に雪がへばりつき真っ白な雪景色。玄関前の山桑にアカゲラがなにやら一生懸命に突いている。ベランダの給餌台には山荘到着した時、ヒマワリを入れると一日ほどでだれか一羽、鳥が目ざとくやって来て食べている。うっかり話したのか、次の日、数羽が食べに、翌日は大勢が食べに来る。小鳥たちはよく観察をしているようだ。リスもこの騒ぎを嗅ぎつけて、ほぼ毎日のように食べに来る。餌付けに成功。自然環境破壊とひんしゅくを買いそうだが、突如現れる人口の中の自然だと思って頂こう。

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山荘の周りに掛けている巣箱の掃除。昨年は4個の巣箱の内、営巣したのが2個で、厚さ6cmほどの苔の量から察すると巣立ったのは多分1個だけだっただろう。残りはスズメバチが占拠、当然大きくなる前に駆除された。清掃後4個の巣箱は山荘四方の木に掛けた。早速ゴジュウカラが様子を見に来る。だれが巣を作るのか楽しみだ。

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フキノトウは雪をかきわけ芽を出しているが、いよいよ芽吹きが始まる。コシアブラやタラノメは今年は早そうだ。