黒姫便り 15.06.25. 梅雨空が続く


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曇り空から日が差し一斉にセミやカエルや鳥達が鳴き騒々しくなった森が、突然薄暗くなり地を割くような雷鳴が鳴り響きと共に雨が通り過ぎ、また静寂に戻る現在の気候。激しい雨はないが今までとは違った梅雨だ。

心配していたマイマイガの毛虫は拍子抜けのように少なく、大雪で痛めつけられ実をほとんど付けていないブルーベリーだが若葉を茂らせ、毛虫の被害は免れた。

この時期スズメバチが巣を作り始めるがアシナガバチの巣が軒下に三つあっただけで、簡単に叩き落とした。なぜかアシナガバチの住人は不在だった。スズメバチの巣は見当たらない。

日当たりの悪くなった畑に前回蒔いたコカブとダイコン、葉がぼろぼろになっているが育っている。アオムシがダイコンの葉の筋に葉っぱになりきってへばりついている。毎日潰し駆除。コカブには15mmほどの黒虫、カブラハバチの幼虫。触るとコロンと落ちるので注意して駆除。これで安心。ビニールの袋で覆いをして蒔いておいたモロッコインゲンが30cmほど育ち、昨年は根元が食べられてしまったので、効果があるかどうか分からないが根元に有刺鉄線を張り防御。自宅で育てていたズッキーニを植え、やっと畑らしい姿になった。

部屋の中には蟻が這いずり回っているはずだったが、その時期が過ぎたのか殆んどいない。

ヤマグワの葉に綿のような白い物がふわふわとなびいている。これも虫、クワキジラミの幼虫、写真を拡大してよく見ると毛の元に小さな虫らしき物が居る。

白樺の苗に蛾が羽化している様子。初夏は虫との闘い。森の中では虫を良く知って適度に付き合っていくしか快適には過ごせない。

巣箱は静まり返って巣立ったかどうか確認できなかった。近所でウグイスやホオジロやビタキ系の地鳴きが聞こえるので巣があると思われる。

雨に濡れたヤマボウシの白が緑から浮き上がって見える。餌台には、可愛いリスが、まるで自分専用の餌場と思っているのか、朝方に来てみたり、午前中に来てみたり、午後に来てみたり、好き勝手ヒマワリを食べている。数日前までは薄茶色の冬毛が斑についていたが今日は奇麗に取れてすっきりとしていたが、ちょっと小さすぎる。大きくなって夫婦で来てくれないかな。

ヤマグワの実が熟し、草むらにはシロバナノヘビイチゴが、採取して黒と赤が美しい食後のデザートとして食する。美味、毒ではない。

サクランボの木は二種類の苗を育てなければならないと言われ挑戦してみたが、残念ながら一方しか育たず十数年経ち小さな赤黒い渋い実しかならないが白い花がきれいな大きな木に育った。どうしてもサクランボが欲しくて、単独で実がなると言う暖地さくらんぼを植えた。数年経ち、雪で押し倒され枯れそうだった木が、やっと今年数個花をつけ、なんと一個サクランボが色づいた。二人で分ける。淡い味。記念撮影。失敗ピンボケ。ひょっとしたら来年はこの暖地サクランボの花粉で大木の桜にサクランボウ出来たら、どうやって採ろうか高すぎる。

森は草ぼうぼうになっているがこのままそっとして置こう。新しい出逢いがあるかも知れない。