黒姫便り 14.09.16.


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この写真の黒姫山はまだ夏を引きずっているようですが朝晩は寒さを感じるぐらい秋の気配が迫ってきています。森の木々の梢を吹き抜ける風は波が押し迫るように息づき、北の声が聞こえるようです。晴れ間の少なかったこの夏に比べ、陽の光が眩しく爽やかな秋が続いています。

森は大運動会のようにヒヨドリや名も知れぬ鳥達が集団になって、賑やかに騒ぎ秋の実りを満喫しているかのようです。毛虫に食いつぶされたにもかかわらず樹木にはいつものように実がなっているようです。なぜか、食べ物に飽きたのか、いきなり鳥達の大騒ぎの声が止り、静寂になってしまいます。こんな毎日が繰り返し続いています。

ベランダの餌台にはシジュウカラやヤマガラ、ゴジュウガラがひっきりなしにやって来ます。リスも来るはずですが確認できていません。町の熊目撃情報が二三日おきに発表されています。山の餌が少ないのでしょうか。近くの山栗の木には実が見当たりませんが、クルミは少なめかもしれませんが実が付いています。ドングリは少ないかもしれません。

我が家の勝手に育ての畑は日照不足のこの夏、雨も多く散々な成果。葉物は長雨のせいで溶けてしまい消えてしまいました。かろうじてダイコン一本だけが成長頂きました。キュウリは7本植えた苗がかろうじて4本だけ育ち何本か美味しく頂きました。

木々が立派に育ち太陽を遮り、畑は朝日しか当たらないところ、真昼間しか当たらない部分、三時過ぎにやっと日が当たるところなど、一日中陽が当たる場所は無く、木漏れ日だけでは生き生きとした作物は期待できません。作物は日差しに向かって伸び小さな苗は大きく育った野菜に駆逐され生存競争は大変だったようです。左の写真は今季最後の畑での収穫のズッキーニと栄養不足の曲がりキュウリと日照を気にしない大量のミョウガ籠一杯、近くで採ったミズのコブ、道沿いにあるヤマイモのムカゴや飾りに採ったホップのツル。今回の畑作は、苗作りがまずまずで期待していましたが、獣に食べられ、多雨で日照に見放され今まで出最低の出来でした。今冬はできる範囲で畑に陽が当たるように枝を払うつもりです。


リンドウ ツリガネニンジン ツリガネニンジン花
ノササゲ

6月7月と殺生に明け暮れたマイマイガとの戦いは、体内を液状化して殺すバキュロウイルスがマイマイガに蔓延して滅びると言う話。そう言われてみれば毛虫が幹の途中で朽ちてしまったもを沢山見かけました。そんな訳で来年は減少するだろうという嬉しい情報。蛾の卵がはっきりと認識できたので見つけ次第駆除し、きっと来年は少なくなると信じましょう。

山荘の周りでは色々な花が咲いています。リンドウ、紫のツリガネニンジン、黄色いノササゲ、キツリフネソウ、赤はツリフネソウなど。赤はヤマボウシの実、サンショウの実、萩の花など。あとは知らない花だらけ。次第に秋の花が咲き始めるでしょう。

キツリフネソウ