黒姫便り 14.06.08.

5月連休明けまで除雪の雪が残っていた山荘はすっかり緑に包まれ、近所の見通しが断たれ陸の孤島状態になりました。梅雨前は暑さが続き、私道の草はまだかろうじて車の底を擦る程度ですが、今にも草に埋もれてしまいそう。そろそろ終わりのかすれたピンクのタニウツギの花と咲き始めたヤマボウシの白い花が緑にアクセントをつけています。

埼玉の自宅で5月連休明けから、ナメクジと戦いながら育てたズッキーニ、キュウリ、モロッコ、エダマメ、パセリなど急いで植え、やっと畑らしくなりました。随分遅い植え付けだと思われるでしょうが、ここでは今ぐらいで丁度良いはずです。度々連休明けに霜が降りせっかくの苗が枯れてしまうことがありました。しかし、このところ異常に暖かく、はたしてどうなることでしょうか。
連休中に蒔いたダイコンは葉は10cmほど、コカブはやっと本葉が、発育が遅い。ニンニクはまずまずの育ち、ルバーブは昨年葉を収穫しなかったせいか良く茂っています。食べ残って少し腐らしたジャガイモにも葉が茂り、空きスペースに残り種を撒き散らし、後は雑草除去のみ、勝手に育てと願っています。

畑 クリックで拡大します

窓際の給餌台にヒマワリの半分に割れたカスが沢山落ちておりリスが来ているらしい。気をつけていたところ、やっとリスの登場、朝7時20分ごろから15分ぐらい我が物顔にヒマワリを食べているのが確認できました。週に2,3回は来ているようです。それにしても、いつも大勢集っていたシジュウカラなどのガラ類は自然の食べ物がいくらでもある季節のせいか、ほとんで見受けられません。まれにヤマガラのつがいが一つ二つ持って行くだけです。期待していた巣箱にもだれもいません。オオルリやビタキ系の軽やかなさえずりや、カッコウやホトトギス、ウグイスや小鳥達、キジやカラス、色々な鳴声が聞こえてきます。梅雨の合間、突然陽が射すとハルゼミやカエルが一斉に鳴き目が覚めたよう賑やかになります。

リスが餌台に

手すりを這う毛虫

緑に包まれ野鳥の声を聞き自然溢れるところ、ふと目をやると、ベランダの手すりに、金色に輝く毛をつけ黄色と黒の縞々の虫がもぞもぞと頭をもたげて次から次へと歩いています。なんとこれがマイマイガの幼虫です。春先白樺やリョウブの白っぽい幹に淡い褐色のパテを擦り付けたような物体が卵だったのです。ここから数えきれないほどの黒い小さな虫が這い出しているのです。山荘まわりの木々を孫達とくまなく調べ削り取って徹底的に駆除したつもりでしたが、異常発生です。手すりを這っているケムシを片っぱしから金バサミでつまみ切り残虐きわまりない行動で殲滅を計ります。わずか8mほどの手すりを端から端へ見つけ次第つまみ殺し、これ安心と振り返るとどこから湧いてきたのか、またもぞもぞと這っているではないか、殺しても潰しても湧き上がって来る毛虫。さらに恐ろしい事に、蜘蛛の糸のようなものを一瞬に出し頭上から垂れ下がって風に揺られて落下してくるのです。いきなり目の前に現われたりして帽子をかぶっていないと身震いをする目にあいます。そんな虫に誰が名づけたのかブランコケムシとかわいい名前がついています。中には殺されまいと瞬時に落ちてしまうもの、頭をもたげ歯向かう様子を見せるものなど、凄惨な場面が繰り広げられています。ここ一週間毎日100匹どころか200匹以上の毛虫殺戮に明け暮れ、目を瞑れば鮮明に毛虫が浮き上がり祟りがありそうです。背中に虫が居そうで体中がむず痒くなってしまいます。里でも農家の木が丸裸になるほどに毛虫にくわれて、我が家のブルーベリーを守るため、毎日駆除に励んでいます。マイマイガは成虫になると雌の白蛾と雄の黒蛾になるらしく、ほとんど虫も殺さなかった私が今年は蛾も徹底的に駆除することに決めました。(マイマイガのサイトへリンク)さすが慣れとは恐ろしいもの、最近では苦も無く殺し、それにしても蟻さんはどうしたの、見向きもしないし、鳥たちは毛虫は嫌いなのか食べてくれません。山荘に滞在中は殺生に励みましょう。

虫と言えばこの時期スズメバチや他の蜂の営巣が始まりベランダ天井に作り始めた蜂の巣。早めに見つけられれば簡単に潰せます。油断も隙もならない山荘での初夏の毎日です。

いよいよワールドカップ。諦めないコンパクト攻撃で勝利、楽しいサッカーを期待してます。
ニッポン***ニッポン***ニッポン***
勝つぞ!!

スズメバチ第一段階
タニウツギ
ヤマボウシ