翌日11日朝7時に起き移動の準備慌しく黒姫に出発、連絡では電線は大丈夫らしいとの連絡だったので安心していつものように一般道で向かった。休みのせいか交通量は少ないが流れが遅く6時間30分で山荘に到着。私道は写真の通り塞がっている。覆いかぶさる枝を跳ね除けて玄関に向かった。電源の接続部の鼻隠しは無残に一部ちぎれ、引き込みの電力線が切れ雪の中に消失。もう一本の線、これは電話線が白樺の幹に押さえ込まれているが棒のようにつぱったまま繋がっているようだ。薄暗い山荘の中に飛び込み電話機の受話器を取る。一般の家では電話機の殆んどが電気が繋がっていないと動作しません。しかし我が家には昔懐かしい黒電話が非常用にセットされています。まあ普通は携帯で連絡するのが常識ですが持っていません。黒電話の重い受話器を耳に付けるとツーと接続音が聞こえ早速中部電力に電話、無事繋がるも、故障の場合は#1を料金は#2をとかの音声案内、黒電話にはそんな機能はありません。幸いそのまま待てば係りに繋がりますの案内で安堵し何度も何度も電話し、やっとのことで修理の依頼が出来た。
有り難いことに隣人は山林整備の専門家、手際よく私道をふさいでいた白樺を大きなチェーンソウで解体、小一時間ほどで開通。彼は昼頃到着するかなと待っていてくれたそうだが、のんきな私は3時ごろ到着、申し訳ないのひとこと。電力会社の人二人が夕暮れ間近に到着、零下7度の冷気の中、「あいよ、そこ緩めて、青接続、気を付けろよ、、、、」と寒さを吹き飛ばすように心地よい相槌を交わしながら、山荘に明かりが灯った。ご苦労様、ありがとうございました。依頼がぎりぎりで夜間は作業はしないとのこと、助かりました。
さて、次なる心配は水道の凍結だ。お湯側はボイラーが凍結したら大変なので毎回留守にする時は水抜きをしているので安心。とは言う物の蛇口の水抜きは蛇口を開けるだけのいい加減な処置。水道栓は凍結防止帯に頼るのみ、電気頼み。停電して数日経ったのだろうか蛇口にツララがたれ栓は堅く回らない。ドライヤーで熱風を送るが蛇口は冷たくまるで反応がない。まあ気長に電気ストーブを側に置き暖める事にした。20分ほどで蛇口の栓が回り、ブシューと水が噴出し開通。他の水道も徐々に開通、電気が入ったせいで防止帯が暖まったようだ。シャワーはどうかとちょっとひねってみたら、突如頭が水浸し。細部の確認はまだだが無事水道が開通、文明生活での電気の大切さに、改めて感謝。電気頼りの生活からは脱皮できそうもない。薪ストーブだけは赤々と燃え、冷え切った室内が暖まり1℃となった。この寒さは今週一杯続くという。
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