黒姫便り 13.09.20.

台風一過の黒姫山

台風18号の強い風と激しい雨に見舞われたものの無事、台風一過のさわやかな晴れ間を頂きました。所々激しい流れがあったのか、水の流れがくっきりと刻み付けられています。風にあおられた森は朽ちた枝が折れ、木に引っかかり何時落下してもおかしくない状況になっています。森は思いがけない危険がいっぱいです。気を付けてください。とは言うものの薪材が手に入ります。近くで細い白樺が2本倒れています。薪になります。

我が勝手に育ての畑は早々と生育をやめてしまいました。葉物は虫と雨で溶けてしまい、ズッキーニは雄花のみ、キュウリは枯れ、モロッコは葉を落とし、収穫する物はなくなってしまいました。木々が育ちすぎ更に日照不足になったようです。来年は都会のベランダのように太陽を求めてポット栽培をしなければ。


ログのすぐ側に巣が

小屋の周りの木々が生い茂り、少し明るくしようと絡みついたツルや小枝を払っていたところ、紅葉に鳥の巣が現われてきました。稀に枝に作った巣を見つけることがあります。作業中に脇でばさばさと羽音が、一瞬の姿で顔に白い筋が見えました。まさか今の時期に抱卵するはずがないと、そのままにしておきました。しばらくして、なんとこの巣に鳥が入ったのです。(巣は左写真の右黒く丸くなっている部分)じっと辛抱強く鳥の出現を待ち、その姿を捉えました。ホオジロのようです。ホオジロは留鳥、産卵期は4〜7月、巣立ちまでは11日間ほど。春の子育てに失敗したのでしょうか、こんな時期に卵を産むなんて、気候の変化からでしょうか。そっと巣を覗いたところ1羽確認、まだ目は明いていません。羽化してから3,4日は経っているでしょう。餌は薄緑の青虫や黒い昆虫のようです。さらに巣を良く見ると、雛は身動きもせず黒い塊のままで奥に黄色いくちばしのようなものが見え、ひょっとすれば2羽いるかもしれません。親鳥は必ず巣の下の枝にとまり様子を伺い、安全を確かめ真上に音もなく飛び上がりしばらく1,2分巣で世話をして真横に少し羽音を立て餌を求めて飛び去り、20分ぐらいの間隔で虫を運んでいるようです。冷え込みが和らぎ天気は良さそうで、きっと後4,5日で巣立つでしょうが、厳しい冬が待っています。無事育ちますように、がんばれよ。

ホオジロのオスか ホオジロのメスか

秋の声が聞こえてきました。ヤマトリカブトの紫が鮮やか、残念なことに他では咲いているのに、私道にリンドウがありません。昼間から微かな声でコオロギが鳴き、太陽がぎらついた時、ミンミンゼミが鳴き、アキアカネが棒や枝のこずえに静かに留まり、風が吹くたびにほんの少し先っぽの色が変わった木から葉が降り、何かちぐはぐな秋が来たようです。

東京にオリンピックが来るとのこと、TVでは大浮かれ。前回は確か秋の10月10日、学生時代でした。2020年は梅雨明け真夏の大会、体験をしたことのないような激しい気象変化と予測も出来ない自然災害や想定外の事故に見舞われるかもしれない東京に集中。スポーツとお金、片や金メダル、笑み満々の安部総理、違った安倍と云う字かな、と垂れ流しの放射能と、お調子者の世の中。いつもながらの神頼みの日本と云うことか。