黒姫便り 13.06.12.

山荘は緑に覆われ、朝日が差し始めると小鳥達のさえずりとハルゼミとカエルの合唱で騒々しい一日が始まります。陽がかげると突然静寂が訪れます。6月6日夕方ほんの少しの湿り気で、かろうじて生き返った植物達は本格的な雨を運んでくれるのかと台風3号に期待をかけていましたが、依然乾燥しています。

普段山荘によく訪れるガラ類達は、どこに行ったのでしょうか姿を見せません。4個の巣箱に鳥の出入りがまったく見られません。春から突然の夏、そして冬になり、やっと春になった激しい気象変動の5月を経験して、ガラ達の子育てはどうなったのでしょうか。木が茂った為、鳥の姿は見難く、なんとか判別できる鳥の声は、キビタキ、ホトトギス、ツツドリ、アオゲラのドリミング、カラスと稀にガラ類、他に可愛い鳴き声がありますが判断できません。

牧草と黒姫山

私道でタヌキと鉢合わせ、タヌキはそそくさと茂みに入り込んだものの、こちらの様子を伺うように顔を見合わせ、かわいい姿を見せてくれました。

リス用の餌台のヒマワリが無くなっているが残念ながら、リスが食べているのか、ネズミが食べているのか、ネズミの方が確率が高そうです。

勝手に育っての作物はとりあえず根付いたものの、ダイコンとカブ苗に5mmほどの小さな黒や茶の虫が葉や茎に付き苗を食い尽くす勢いで、丁寧に一匹づつ捕まえてはつぶしてみるものの、止めどなく湧き出て来る感じで食害を食い止めることはできません。この乾燥が苗の発育を遅れさせ、虫の食欲に追いつかず、負けてしまうかも知れません。どうもハムシの幼虫のようです。虫も結構敏感で生命の危険を感じると死んだ振りをして葉っぱから落ちて姿をくらましてしまいます。虫の話をし始めると背中がむず痒くなりませんか。

勝手に育っての畑 緑に覆われたログ
エゾハルゼミ(オス) 四葉のクローバー

そうそう、山荘の周りは毛虫がぶらりと垂れ下がり注意して歩かないと毛虫に触ってしまいます。長袖と帽子に長靴、これが森の中での正装と言えるでしょう。他の作物、ズッキーニ、キュウリ、モロッコなど葉が少し茶色がかって来ましたが、枯れずに頑張っています。今週末には雨が降るとの予報、期待しています。

気候だけでなく経済も乱高低、世界のあらゆる出来事の変動が激しく感じられます。しっとりとした穏やかさに願いをこめて四葉のクローバーを贈ります。

追伸>>近所の人からの情報です。6月24日午前9時40分ごろ山荘入り口の表通りを牧場に向かって犬を2匹つれて散歩中、なんと前方に小熊がのそのそと舗装道路を登っているのに遭遇、小熊が気が付いたのか左の森の木によじ登りかけたところ近くで母熊らしき獣の声が響き、牧場方面へ脱兎のように駆け抜け、牧場柵沿いの茂みに消えたとのことです。この森には確かに熊が現われます。気を付けましょう。

虫に食われぼろぼろになったダイコンやカブはかろうじて生き延び少し葉が茂り、キュウリはやっと本葉3枚ほど、ズッキーニは順調に実をつけています。(6月30日記)