黒姫便り 13.05.08.

コシアブラと黒姫山

青空に淡い緑が広がり、ほんの少し森は目を覚ましたようです。4月21日には15cmの積雪と、朝晩の寒さは2℃3℃をさまよい、木々の芽はしっかりと蓋を閉じたままでした。私道の除雪山は高さ80cmも残っています。この寒さにめげず咲いた大山桜は昨日の強風で花びらを少し飛ばしたものの若葉が伸び、さらに濃いピンクに染まり春の華やかさを競っています。山桜やコブシが咲き、我が家の八重桜も2,3分咲き、なんとか芽吹きが始まりました。写真はコブシの花と黒姫山。下は霊山寺山、唐松が芽を吹いています。この時期は山菜が春の食欲を楽しませてくれますが、芽が伸びてくれません。タラノ芽は親指の爪程度、コシアブラは人差し指の第一関節程度、取るにも取れません、明日にはもっと伸びるでしょうか。でも、この寒さのお陰かまだ若いフキノトウが林道の北面に、コゴミも伸びすぎず美味しく頂けます。

小鳥達はそれぞれ伴侶を見つけ、じゃれあって飛んでいます。餌台に来たゴジュウガラがヒマワリを割り種をくわえて口移しに相手に食べさせました。オオルリやキビタキが声高らかにさえずり、クロツグミが毎日のように畑をつつき、アオゲラがドリミングで激しく木を突き、様々な鳥が子育てに向かって活動しています。先月急いで巣作りを始めたシジュウカラは見かけなくなりました。

畑の植え付けは1週間後以降になります。


長野ではこの寒さでリンゴや梨の雌しべが凍り結実できない凍霜害が出て相当収穫量が減少するそうです。

ここ山荘下、隣の地所がシティーサイクル協同組合と言う会社が別荘地販売を手がけたらしく、地所回りをテープで囲って「私有地につき山菜採取禁止」とのカードをいたる所に貼り付けました。この連休中に販売キャンペーンでもやるのかと思っていましたが、静かな連休でした。今時珍しくスマートさのない販売手法で、杉などを伐採して人手を入れた割には荒れたまま放置され、勝手に生えた山菜まで所有権を主張するなどエゲツナイなあと思いながら指をくわえて眺めています。随分不法投棄のゴミを回収したりして環境維持に我々が動いた事など、知ろうとする訳ないよなあ。アベノミックスかなんか知らないが、この森には自然を大切にしようと思う人に来て欲しいものです。まあ手に入れれば自由ですが。

自由と云えば憲法の変え方を変えようというが、何を変えたいのかを議論しなければね、もっとも判っていますが、お調子者になんとか注意しなければ。武力では何も解決できません。

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タラノメ オオルリ