春になってしまいました。雪に覆われた森が暖かな空気に包まれ、春の嵐に舞い上がった森の塵や小枝、遠く厄介な国からやって来たPM2.5混じりかどうかの黄砂で、真っ白な雪が色あせ汚れてきました。3月の声を聞いて間もなく10℃を越える気温が雪面を舐め、雪がやせ衰えてきました。思い出したように、雪がちらつき薄っすらと白粉で化粧をしなおし、純白の雪面を取り戻すも、晴れ間がいつの間にか雨になり、明け方には零下と、雪は骨粗鬆症のように雪の中からじわじわと痩せていき、寒暖の差が激しい天気が繰り返し徐々に雪が消えていきます。
雪解けの水が沢に少しづつ集り、静かに春が始まっています。純白の雪は僅か2ヶ月程度、いったい今季の雪は多かったのでしょうか。左の図は気象庁の信濃町の観測値です。ここ山荘の積雪は現在102cmです。(各写真や図は右クリックで大きくなります。)感覚的に昨年と同じように感じます。
とは言うものの意外と雪面がしっかりしており、長靴だけで森の中を楽しく散策、ブッシュは雪面の下、すっきりとした雪原に所々タラノメが飛び出しており山菜採りの渡りをつけておきます。春はブッシュを掻き分けてタラノメを採りに行かなければならないので、狙いどころがはっきりしていればタラノメ狩りに奮起できます。
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