黒姫便り 12.07.17.

昨夜は強い雨、今朝ベランダの温度計は24℃と暑くなりそうだ(贅沢な)。ニュースで甲信越地方が梅雨が明けたようだと気象庁が言う。いつの間にか技術者だと思っていた気象専門家達は文学的に「これまでに経験したこともない大雨」などと言い出し、雲をつかむような話になってきた。ここ山荘は夜間雨が降り昼間は上がるという梅雨を感じさせない快適な梅雨の印象だったが、今滞在中は時折強い雨が屋根をたたきつけ、数日雨が続く天候だった。九州地方はまだ経験したことがないような豪雨で被害が増大しているとのこと、日本は自然災害と人災からは逃れられない国だ。そう言えば7/10の昼ごろゴツンと突き上げるような震度4の地震が、16日には埼玉で震度3が立て続けに起こったという、関東地方も大地震迫っているようだ。

黒姫山が緑深くどっしりと妙高を携えとは言えないが、堂々と夏景色となった。先月、日が差すと一斉に鳴いていた蝉や蛙の声はなく不思議なほど静かだ。庭には紫のウツボグサ、ヤマホタルブクロやピンクのシモツケ咲き、アジサイに似た純白の花のノリウツギが咲き始めたが、なぜかヤマボウシの花は咲かなかった。草ぼうぼうの庭は季節に応じて花が移り変わる。


給餌台に若ヒヨドリが偵察に来て不思議そうに回りを見渡し、窓の桟にかろうじてとまり部屋を覗き飛び去る。雨が上がり、ベランダでぼんやり眺めていると、アオゲラが巣箱をつつき、コゲラが枝を上下しながら飛び去って行く。若鳥達だろうかコゲラとゴジュウカラが一団が飛び過ぎて行く。まだ気温が低いせいか山荘住人の青大将が古材に被せた波トタンの上で胴体を波状に凸凹になって暖をとっている。リスの姿はまったく見えない。孫に見せようと捕まえたバッタのカマドウマをペットボトルに入れて置いた所、黒かった虫が薄茶色に変身、脱皮するのを初めて知った。時折キビタキが黄橙の喉をふるわせて美しい声を響かせる。牧場沿いの林道に蛍が飛び交い幻想的だ。

近所で馬を飼い始めた。夢を実現したそうだ。ニンジンをみやげに様子を見に行く。手のひらに乗せたニンジンを大きな前歯ではさみほおばり、美味しそうに良く噛んで食べてくれる。掌がくすぐったい。

勝手に育ての畑にはズッキーニが実をつけ、モロッコインゲンにも小さなさやが実り、食卓に上った。キュウリ、プチトマトに花が咲き始めている。成長が遅いが順調に育っている。コカブ、ニンニクを収穫。ジャガイモはまだ葉が枯れていない。大根は葉が茂ってきた。


ベランダ下のダンボール箱に蜂が出入りしている。これは一大事、早速出入りの穴にスーパージェットを吹き込み箱を取り出した。もし気がつかなかったら箱が破裂しそうに巣が詰まっていたことだろう。早めに気がついて良かった。左写真の丸まった大き目のスズメバチが女王だ。幼虫がうごめいているが殺虫剤がかかっているので食せず焼却処分に。取り除いた箱の周りに遠出していた蜂がうなりをあげて巣を探し回る。これにもスプレーを吹きつけ毒殺。殺生御免。生き残った蜂はどこに行くのだろうか、まさか復讐されないだろうね。くわばら。表現が古いな、、、


週間金曜日、雑誌ではなく、毎週金曜日民衆が官邸周辺で脱原発を訴えているが、ドジョウ様は待ったなしと恐喝し、子供達に借金を残さないためにも消費税UP路線を敷き、直ちに影響はないと、子供達に過酷な放射性廃棄物処理を託す路線を敷き国民を電力危機から守ってくださると言う。なぜか再稼動原発の電力がなくても猛暑の関西でも、まだゆとりがあるらしい。再稼動は必要なのか。一時的に二酸化炭素増加はやむをえないが、脱原発を明確にし、再生可能エネルギーによる新世界を描き具現化できる人を選ばないと未来の子供達に申し開きがつかない。電気を大切に使おう。

パブコメ(Public Comment 意見公募)で未来を変えようで意見を述べよう。