黒姫便り 11.10.12.

11月の声を聞いてあわてて10月12日付けの便りを書いています。10月の初めは少し冷え込み朝は10℃、強い風が吹いた次の日、散歩をしていると道に沢山のイガがつぶされ蹴飛ばして見ると、その周りに艶やかな栗が散らばっていました。山荘からすぐそこの大きな栗の木、今までは手に取れば虫食いと、数個の栗しか取れなかったのですが、実りと言い、風と言い、すばらしいタイミングで、夢中になって栗を拾い、この籠一杯になりました。早速茹で、小さくて面倒ですが半分に切りスプーンでほじくって食べ甘くて美味しい秋のタダを頂きました。リスも栗を食べるのでしょうか。お先にごちそう様。

山栗は小さいくせに虫が良く付いています。栗に小さな穴があり、そこから白い幼虫が出てきます。水に漬ければ出てきますし煮ればたんぱく質になって美味しくいただけます。実っている緑の内にクリオオシンクイガとかクリシギゾウムシが卵を産み付けて実ったころ虫が生まれてくるようです。今年はドングリなど木の実が豊作で熊の出現情報は2件しか届いていません。


ドングリの木(ミズナラ)の葉っぱに、イクラのような赤いものが付いています。不思議ですね。ナラハヒラタマルタマバチの虫が寄生した虫えいと言うらしく、ナラハヒラタマルタマフシとか、ややこしい。虫こぶかな。

ケムシが多くログの周りでさなぎになろうと安住の地を求めうごめいています。ダイコンの葉がかろうじて育っていますが、まだ青虫や黒虫や背に青筋の虫など幼虫がつき毎朝取っています。

小さいながら10かたまりほどのショウガが採れました。ミョウガの側に植えていたのでショウガとの見分けが付きませんでしたが葉の出方細さで、なんとは判断できるようになりました。

山荘の土台1階の薪置き場にヘビの抜け殻がひっかかっていました。天井と電気のFケーブルの間に体を入れて皮を脱いだようです。家の守り神、アオダイショウですが、どうやって出入りしているのでしょうか。

森の中は気持ちの悪いものが沢山ありますが、丁寧に見ていくと、それらの姿が見えてきて次第に理解できるものです。でも私はヘビは嫌です。逃げます。

牧場の脇、あかまんま(イヌタデ)の群生と子牛、暖かな秋、そろそろ冷たい風が忍び寄り、あっという間に紅葉そして落葉が、もう目の前に来ています。

茸の季節ですが、心配はないとは言え測定していませんので、ちょっと気になります。東北関東一帯は隈なく線量の測定をすべきです。一番の心配は流れ出した放射性物質の海の汚染です。どうしますか。