山荘に入る道を車は延びた草を押し倒しながら進む。すっかり緑に覆われた山荘だ。玄関にたどり着く。山菜の時期は人の出入りが多いく庭からゼンマイが鬼だけ残して全て採られてしまう山菜盗人が出没するが、様子が変だ。モミガラがちらかり、レジ袋が破れ、ダンボールがちぎれ、いったい何者だ。見渡すと、ほうきがころがり、右軍手が地べたに放置置、発泡スチロールはずたずたの姿でちらばり、整頓の出来ないだらしない住人の家のようだ。
ホトトギスの特許許可局の声を打ち消すようにカーカーと来た。この時期カラスの幼鳥がうろつくことがあったが、これほどまで荒されたことはなかった。
カラスの悪戯の調査。ベランダの餌台のサントリーレッドのペットボトルが壊されカラスがひまわりを食べている。ままごと遊びのガラクタやポリバケツやタオルやカナバサミも手当たり次第つまみ出して、白い糞だらけ。好きなだけ遊んだらしい。ベランダの糞をタワシでこすり、森のあちこちにちらばった物を集めた。棒温度計や流しの網は行方不明。
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