黒姫便り 11.05.11.

霊仙寺山1875m

震災から二ヶ月、被災された方々、前に向かってくださるよう祈ります。マスコミの世界では、やっと批判する言葉から希望の言葉が、少しずつ出て来るようになって来ました。恐ろしい原発事故を踏まえて、心配な浜岡原発の停止要請は現政権の英断、応援します。日本の生き方をじっくりと考えなおす、やっと二十一世紀を迎えることが出来る時が来たなと思っています。

山荘の周辺は、カタクリの紫の花や行者ニンニクの青々とした葉やフキノトウの花が枯葉色の地面を彩るものの、5月初め乾燥した空気に包まれ草も木も芽吹くのをじっと我慢しているようでした。5月5日山桜が咲き始め、しかし、まだそのころはコシアブラもタラノメも小さく、コゴミだけが摘み頃、ゼンマイがやっと頭をもたげた程度でしたが、突然5月10日の雨で、いっせいに芽が吹き始めました。定番の山菜が育ち、食べごろの一瞬がはじけ、大きくなってしまいます。山菜セットをまとめるのには苦労します。山菜は、フキノトウ、ギョウジャニンニク、コゴミ、ハリギリ、タラノメ、コシアブラ、ゼンマイ、ワラビと2,3週間ほどで順を追って食べごろになります。フキノトウは花が開きすぎ、天ぷらどきのフキノトウは林道の北側、沢にはミズバショウが咲き、ほんの少し雪が残っている林道で採取し、なんとか初春の味をまとめることができました。

牧場の緑に芽吹き始めた森、霊仙寺の頂にはまだ雪が残り、山荘の除雪の雪山もまだかろうじて残っています。今年は雪が多かったようです。小鳥達はまさしく春の季節、キビタキ、オオルリがさえずり、色々な鳥がさえずり追いかけ合い、庭の巣箱にシジュウカラがせっせとコケを運び巣作りを始めています。下の別荘の巣箱にリスが住み着いたとの連絡が、アオゲラが穴を拡げたのか、大きな入り口になった巣箱にリスが出入りしているではありませんか。この光景は初めてです。我が家にはリスの気配はありません。

山荘の畑は今回初めて直播に挑戦してみます。蒔いた種は、ズッキーニ、モロッコインゲン、キュウリ、エダマメ、カブ、ダイコン、ハツカダイコン、ルッコラ、ケール、シュンギクと。さてさてどのように育つでしょうか。キュウリは捨てかけた梱包のクッション材をマルチ代わりに使用、地熱が上がれば発芽するでしょう。芽が出たら鳥達が食べてしまうかもしれません。そうそうアスパラガスは芽を出し数本食し、ルバーブは葉を出し、ニンニクの葉は珍しく太め、ネギだけはスーパーで衝動買い、大抵いつのまにか溶けてしまう。こぼれ種から小さなシソの芽が出ています。雑草に負けるな。楽しい勝手に育て菜園です。

You Tube で原発事故の話を聞いてみましょう。真実はいったい何か、探ってみましょう。

青い鳥、オオルリ
コケを運ぶシジュウカラ
巣箱をセカンドハウスにしたリス
林道の沢にミズバショウ 種まきを終えた畑