黒姫便り 11.03.27.

今回は少し長い滞在、青空に向かってすらりと伸びる白樺を仰ぎ、今なお苦しんでおられる人々を思うと心が痛みます。あの時は黒姫に向かう車の中で、ラジオから突然聞きなれないサウンドのチャイムが鳴り「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください!!!!」それに続いて大津波警報が発せられ背筋がぞくぞくとしびれ、ただならる事態が発生している様子が目に浮かびました。津波は10mか!所によっては20m近くに及びます。高台に非難してください!!!。ああ、その後、山荘に到着。急ぎTVスイッチON。あれほど津波に警戒し備えていた東北沿岸地方で、とんでもなく大勢の人が津波の濁流にのまれてしまったとは。東京も今まで経験したことが無い揺れで冷静さを失ったよう。津波の恐ろしさを改めて知り、被災された方々が立ち直るには長い年月が必要でしょうが、上辺だけでも安定した生活を取り戻せるよう応援しなければなりません。さらに福島第一原発事故の収束はいまだ見えません。

巨大プラントを全て把握できる人間はいない。事故の初動処置を一歩誤れば、机上での考察では頭脳が凍結してしまう。保身の政治家や経営者や学者は実戦には役立たない。あの高速増殖炉事故ではパイプに取り付けた温度計の破損から始まったようだとぼんやり思い浮かべながらが、今回の原発事故もどこか根本的誤りがあったのではと。安全神話が崩壊した今、放射線との戦いに世界中の専門家によるチームで最前線実行部隊と心を一つにして収束に向うことを祈るばかりです。心もとない政府だが支えるしかないでしょう。多分誰がなっても大差ないでしょう。

ここ山荘では12日午前4時ごろ強い揺れ、なんと長野北部の栄村を直撃、死者は出なかったが家屋の倒壊など大きな被害、いよいよ列島の地殻変動が活発化したのではないかと心配されます。地震学者も研究者も予測できない自然力は、素直に受け入れて関東東海南海地震に備えましょう。

牛乳から放射線が検出されたという。牛さんは何十リットルもの大量の水を飲み乳を出します。空中の放射性物質が雨で地上に落ち集まり、それを飲んでいるからでしょう。食物は地球からの贈り物、放射性物質がさらに放出されれば大変な問題になります。

かまくらの中に小さな雪だるまがお地蔵さんのよう

17日は45cmの雪、26日には25cmと積雪は27日で100cm、寒さの厳しい日が続いていますが、日が差せば暖かく確実に春が訪れています。
 巣箱の掃除をしました。右から厚さ12cmのコケはヤマガラ、中央はシジュウカラで7羽巣立った巣で4cmのコケ、左はゴジュウカラ3cmのコケ、出入りをしていたようだが巣立ちは不明。5個の巣箱を掛けたが鳥が利用したのはこの3個のみ、他の2個は入り口の穴をつついて大きくしてしまったが、今年もそのまま定位置に巣を掛けました。早速シジュウカラが巣箱に出入りして様子を見にきました。
 今冬後半の雪が重かったせいか森の赤松が数本折れ、時々訪れるリスが松ぼっくりなくなるのでは心配している様子です。薪材が不足の折、松も貴重な材になります。倒木の盗木だ。
 餌台にヒマワリがなくなるとヤマガラがジージー言って催促します。アカゲラが餌台のヒマワリを器用に食べるようになりまりました。小鳥達だけでなくカケスも食べに来ますがリスだけは臆病なのかまだ来ません。

震災後、気づかなければなりません。日本人は全ての生き方において考え直しましょう。新しい日本を目指して大いに議論し考え、そして実行しましょう。力強く助け合って自然豊かな日本を守りましょう。