黒姫便り 10.11.16.

黒姫山をバックに小春日和の牧場に子牛達が冬はまだかと、のどかに草を食べています。紅葉は終幕を迎え落ち葉に埋もれた足元にはキノコが潜んでいます。下左の写真はクリタケ、見るからに栗のようでしょう、茎のこりこりとした歯ごたえと茸の味、ところが間違いやすいニガクリタケは毒、しかしこのクリタケは安心です。なぜなら、コナラに種駒を植えた自然栽培のものだから。右は庭の白樺の根本に、多分チャナメツムタケと思うのですが自信がありません。これも食中毒のカキシメジ似ています。これは食べませんでした。茸だけは確信できる物しか食べてはいけませんと。コナラと言えばドングリのなる木、今立ち枯れが話題になっています。ミズナラコナラが夏場に紅葉したように枯れてしまう現象です。特に古木の大木が多いと言います。これは小さなカシノナガキクイムシが伝搬する病原菌による伝染病だそうです。この立ち枯れと里山の放置の因果関係を唱える人が多く見られますが、本当でしょうか。まだまだ自然の成り行きには解からないことだらけです。

山荘の周りを改めて見渡しました。荒廃した放置林だった森は、杉やカラマツが伐採され陽が差すようになり、タラノキがにょきにょきと出てきました。来春は近くでタラノメが楽に採れそうです。すでに晩秋、コナラの葉は枯れ、まだ多くの葉が枝について茶色の枯葉だが立ち枯れではなさそうです。葉を落とした木々の枝にはしっかりとした冬芽がついています。早、来春の準備をしながら長い冬の眠りに就くのでしょうか。

クリタケ チャナメツムタケ

カケス

餌場にはつがいのカケスが20数個もヒマワリをほおばって飛び立つが、まだリスは餌を食べに来ません。大きなカケスが餌場に来るとガラ類は近くで待っています。ゴジュウカラ次にヤマガラかシジュウカラで、コガラ最後がヒガラと、お互いに脅かしながらヒマワリを取って行きます。冬が近づくと色々な鳥が集団でやって来ます。左の写真はシメ、30数羽の大集団でリョウブの実やツルの実を食べています。右はカワラヒワで20数羽。畑に残ったエゴマの実を食べています。

シメ カワラヒワ

16日薄っすらと雪景色、陽光と共に消えてしまいました。今冬2回目の白いもの、そろそろまとまった雪がありそうです。この日長野のTVニュースで朝日を浴びた黄金色に輝く黒姫山が映し出されていました。ちょうどベランダに差し込んだこの光が黒姫山を染めたに違いありません。

ブルーベリーを縄で締め付け雪囲い、堆肥作り場に落ち葉を集め、凍結防止帯を水栓に巻き、寒さと雪の準備は完了。さあ、今冬の雪は多いか少ないか。