黒姫便り 09.11.18.

すっかり葉を落した木々を通して滋賀の山の端が点線のように続き、下の別荘地開発で高くそびえていた杉が伐採されたので、ベランダから渋峠が望めるかと期待していたが、それらの木は影響がなかったようで、かろうじて細い枝の隙間から峠とおぼしき姿が想像されました。山荘周りは落ち葉に覆われ、ほとんどの木は雪を迎える準備ができているようですが、ホームセンターで買った栗の木はまだ青い葉を付け、その一本の枝が11月3日の10数cm積もったといわれる雪で折れていました。今年は15個位実を付けていたが拾う時期を逸し鼠に食べられてしまったようです。この雪で松の枝や弱った枝が折れ地面に突き刺さってり根雪に覆われる前の荒れた景色を曝け出しています。埼玉から移植したモミジは毎年青々とした葉を付けたまま雪を迎えていたが、珍しく紅葉しモミジらしい姿を見せ、すでに紅葉は終わっているのでひときわ美しく輝いています。雪で折れそうな木々は11月には葉を落しているようだ。地元の木は、桜類、白樺類は紅葉する間もなく葉を落している。まるでこの地の気候を知っているかのようです。


埼玉から引っ越したモミジ 11月1日晴れ
11月18日雪

今年の作物は、夏は日照不足で勝手に育ての畑は芳しくありませんでしたが、ケールとダイコンが珍しく順調に育ち雪に遭ったとはいえいまだに青々と茂っています。

昨日からの冷たい雨が明け方から雪に変わり山荘はうっすらと白く染まりました。昼間も、ほんの少し雪が舞っているもののこれ以上積もる気配はないでしょう。見通しのよかった森が、夏の緑に包まれひっそりとしていた山荘と同じように、枝に着いた雪で冬の白に包まれて幻想的な世界になりました。しかし気温は1℃と冷えているにもかかわらず、枝に付いた雪が大きなボタン雪のように落ち次第に明るく見通しが良くなってきました。給餌場に群れていた小鳥達が明るくなった空を見て、何処かに飛んでいったようです。比較的暖かい日が続いていますが雨から雪へと繰り返しながら徐々に本格的な雪の季節を迎えますが、毎年根雪は12月後半、まだまだ薪作りなど雪を迎える準備は怠ってはいけません。


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アスファルトの表通りにはまだ両側に落ち葉が積もっており、これをかき集め毎年無耕作?有機肥料を目指して堆肥を作っています。落ち葉に埋もれて、なにやら気持ちが悪い虫の塊が毎年現われてきます。これはケバエの類とのこと、無害だとはいえ好きになれません。この幼虫は落ち葉を食べて育っているらしいのですが、いつごろさなぎになるのでしょうか。塊になることで暖をとっているのでしょうか。雪に埋もれていても平気なのでしょうか。ハチやカメムシやテントウムシやガなどの虫、いや森に住む生き物達は全て、これからの冬に向かって工夫をして命をつないで行くのです。


変な話から、強引にこじつけて自然豊かな土地という話から、遠い昔、やっと窓が付いた山荘で、はるばる神戸から大きな荷物をかかえて、夢のような料理を狭い台所で魔法のように目の前で作ってくださったシェフ。料理には、散歩でさりげなく摘み取ったワラビが添えてあり、そのシェフが、自ら野菜を育て丹波篠山の自然を育んだ素材を活かして、静かな時の流れをたっぷりと味わう「フランス料理 ひわの蔵という新たなお店を展開されました。紹介します。黒姫山荘の話が出れば、ひょっとしたら?神戸から車で1時間の篠山市にあります。
ジャンティオジェは神戸市中央区北野町にあります。

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ひわの蔵