黒姫便り 09.10.04.

牧場から左折すると突然ダートコースとなり山に来たなという雰囲気になるが、10月に入った今、車はなぜか静かに走る。政権が変わったから、まさか、森林組合管理の林道が舗装されていた。車道面をアスファルトで覆う簡易舗装なので路肩の土は残り草花はこれからも生え山道の面影は残る。ドライバーは道が良くなると直ぐスーピード出してしまう。かわいい雉の親子が横切ったり、タヌキがふらついたり、静かに運転してくださいね。

砂利道だった林道 きれいに舗装された林道

日照が少なかったせいか里の農産物直売場にはまだモロコシがならんでおり収穫時期が伸びているようだ。蕎麦屋では新そばを打ち始めたという。確かに近所のソバ畑が実りを向かえ黒くなってきた。稲刈りが始まり黄金色に染まっている。我が家の勝手に生えろの畑にひょろひょろだったダイコンが青く力強い葉を出し大根ができそう。毎日葉っぱに目を通し毎回数匹の青虫を駆除、蝶だか蛾だかの幼虫は元気だ。ズッキーニは小さな実を一つ付けているだけでもう終わり、キュウリは枯れ、モロッコは枯れかかった茎に育つか育たないかの実をつけている。
地面に目をやると、落ち葉の中にドングリが沢山転がっている。クリも豊作のようだ。熊さんたちは今年は安心できるかな。森の中をかき分ければキノコが育つ季節、我が家の栽培クリタケが栗のように艶やかに生えてきた。周りの木々は紅葉して美しい姿になるのではなく、あるものは葉を落とし、あるものは葉を枯らし、紅葉しかかっているものも茶色か黄色、赤く染まる木々はほとんど見かけない。ムラサキシキブの実がひっそりと、リンドウが沢山の花をつけているがどちらも紫色は落ち着いて、風が息をつくたびにはたはたと葉が落ち、静かに秋が深まってきている。留守がちな山荘、ベランダの給餌台のヒマワリが絶え、小鳥達は見向きもしないで力強く、秋の美味しい実を集団になって食べ巡回している。補充してやっと数羽が給餌台に来て二三粒食べてどこかに飛んで行く。ヒヨドリが大集団となってキーキーと大騒ぎ、タラノ木の実を食べている。残念ながらリスはもう来ない。ちょっと寂しい秋。

クリタケ ムラサキシキブ

赤い実は山椒 リンドウ
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