黒姫便り 08.11.12.

暖かい日が続いていますが、なんとか黒姫山の山頂は薄っすらと雪化粧しました。山荘から望める山は黒姫山のお隣、霊仙寺山の北面、こちらのほうがはるかに白さが目立ちます。
 2週間ほど留守をしていてベランダの給餌台にはヒマワリの一欠けらもありません。麻生さんが支給してくれるという定額給付金を当てにして大粒ヒマワリ22Kgを購入、早速補充。給餌台は裏切ったせいか鳥の姿は見えず静まりかえっています。初日は誰も来ない。2日目今日も来ない。秋の実りの季節至る所に美味しい実が成っているし、ちょっと寂しい気分。

うっすらと山頂に雪が

今や鳥インフルエンザが新型インフルエンザに変異するとのことで野鳥が警戒されています。埼玉の荒川では白鳥の餌付けを毎年行っていましたが、今年はとうとう廃止するとのこと、ああ鳥たちは裏切られた、きっと当てにして毎年集まってきたのに。(サイトへリンク)
しかも自然環境を崩すということで餌付けが非難されています。でも殆んどの訪問者は目近に野鳥が観察でき感激してもらえます。わが山荘はそんな非難を耳ともしないで小鳥と付き合っています。

クロアリの越冬か

そんなことよりベランダのログの腐れ対策にと、手すりの傘の木材を外したら、なんと小型のクロアリが冬眠の準備中か、まあ油断も隙もありません。人間は残酷だ、スプレーで薬殺、防腐剤を塗布し腐った材に防腐剤を流し込み、割れ目にコーティング剤を詰め、防腐防水対策はこれでどうだ。こんな作業している中、キイロスズメバチが、うるさくまとわりつき冬眠の場所を捜している様子。蜂は女王蜂のみが越冬し他の働き蜂は死んでしまうと言います。森の中では色々な虫が冬の準備をしています。表の道脇の切り株の根本に今度はオオスズメバチがうごめいています。4,5cmもある大きく獰猛なスズメバチ。危険がいっぱいです。見上げればコナラの高さ15mほどに黄色スズメバチの直径30cmはあろうかという巣が、この巣も滅び空き家になります。
 日中は暖かく15℃、とは言うものの日が暮れると外は5℃と冷え、今季初の薪ストーブに火を入れる。今季の薪の在庫は十分。

防腐処理
寒さで動きが鈍くなったオオスズメバチ 頭上のキイロスズメバチの大きな巣

そろそろ落ちてしまいそうな紫、ムラサキシキブとノササゲ。ノササゲは実がはじける前に採れば葉の緑が長いこと枯れないでリースを一段と艶やかにします。

ムラサキシキブ ノササゲ

3日目、コンコンコン朝ですよ、おお鳥が来ているな、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラおまけにアカゲラも給餌台に、やっといつもの姿になりました。今年はリスの姿はいまだ見えません。
 先週チャールズ皇太子がアファンの森を訪れたと大騒ぎ、知らなかったなあ。これで信濃町の名が全国的に広がればいいのに。
 今は森といえば人に都合の良い里山作りの話ばかり、でも手間隙が掛かり過ぎ、いつまで出来るの。森作りの話しは嘘っぽく手間をかけすぎでは。人手が入って放置された森を、いかに自然に返すか、最低の手を入れるだけで、できるだけ放置して自然に還す、が私の考え。でもどうすればいいのだろうか。何か違うんだ。長野県では住民から500円を徴収して放置人工林の崩落対策をしているらしい。つまり間伐。


ホオジロの巣かな

ツグミが集団でタラノキやサンショウやズミの実を食べています。最初はキャーキャーいう声からヒヨの集団かと思って見ていたが身体に茶や白が見え美しい姿、早速図鑑で確認、ツグミに違いない。落ち着いて森を見渡すと、カシラダカ、ノジコ、ウソなど冬に向かって色々な鳥が移動しているようです。山荘の玄関近くの白樺根本のブッシュに、いつぞや巣立ったホオジロと思われる巣が姿を現しました。地上に丸く窪みを作ったふっくらとした巣です。

ほとんどの木の葉は落ち葉として地面を覆い尽くしているもののモミジ何本かは紅葉を保ち、コナラ、ミズナラ、カラマツは黄葉し晩秋か、黒姫山頂付近は薄っすらと雪化粧と初冬か、正に季節の変わり目。来週には寒波の予報、ブルーベリーや若い苗木の雪囲い、落ち葉を集め畑などにすき込み、屋外の水道の水を抜き、凍結防止帯の電源を確認し、忙しい冬支度を終えました。積雪測定の目盛りを付けた棒を地面に突き立て雪の到来を待っています。


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