黒姫便り 08.10.15.

それぞれ木々は黄や赤に色づき始めました。なぜか、ウダイカンバは葉をほとんど落とし冬構え、白樺の葉は僅かな茶色の縮れた枯れ葉しか残っておらず惨めな姿、しかし、桜やモミジ、ウリハダカエデやウルシは鮮やかな色に染まっています。今年は台風による葉の痛みがなく、1日の寒暖の差が10℃以上という気象条件から紅葉が美しいとTVで言っていました。確かに今年10月の信濃町の温度差は調べてみると10℃から15℃と巾がありました。山荘の周りの木は地味な紅葉ですが、今年は一段と色づきが鮮やかに感じます。


山荘周りの紅葉の美しさにつられて、苗名の滝まで様子を見に出かけました。まだ緑が多いものの紅葉すべき木は色付き、しっかりとした紅葉が始まっていました。平日にもかかわらず滝に行く道筋では、犬を連れた人や、登山道に用意された古いスキーのストックを突きながら登るお年寄りや、赤ちゃんを抱いた若夫婦など、なごやかな道行、軽く挨拶を交わしながら、やわらかな陽に包まれてほのぼのとした散歩を楽しみました。


庭の紅葉。手前はウルシ、その奥にある小さな赤い実は春白い花びらに少しピンクの斑点があるズミの実り、この木はリンゴの仲間と言うが、頭上高くに実っているのでまだ味わっていません。

風がないのにさらさらと葉が落ち、突然なにか獣が迫ってきたのかびっくりするような音が、大きな葉が落下した音です。風が吹けば目の前に沢が流れているように渓流の葉音がします。

リンドウの花がたくさん咲き、ヤマトリカブトも紫の花をつけています。もちろん白い花、黄色い花などが咲いていますが、今は紫の花が多く咲いています。落ち葉が地面を覆い隠し、そろそろ落ち葉集めで忙しくなります。落ち葉の堆肥は来年の作物の大切な肥料。今年は畑に埋めて糠を入れ酵素が分解しやすいように工夫してみます。キノコは色々と出ているのでしょうが、安心できるジゴボウ(イグチ系)の若いのを見つけ味噌汁の具に、完全に判るものしか手が出せません。今年は熊出没情報が少なかったせいか、山荘周りに幾組かのキノコ採りが出没、庭を横切って行きます。秋と春は徘徊者が多くなります。


夜間は冷え込むようになってきました。部屋の中にカメムシが冬眠のため侵入してきます。なんとクモが網にかかったカメムシと戦っています。部屋には無数のクモが住んでおり、いたるところに巣を張り、そのクモの糞が白くログを汚しなかなか取れないので厄介な虫ですが、クモは嫌な虫を捕まえてくれるので、せめて掃除機をかけている時は、誤って吸い取らないよう気をつけています。

ベランダのログ材、雨水が浸みて白く腐敗菌が繁殖、これは一大事です。かなり腐れが深くなったようです。ちょっと気を抜き過ぎていました。前回だかログにキノコが出ましたなんて呑気なことを言っていましたが実は深刻な事態だったんです。とりあえず、今冬は防腐剤をたっぷり浸みこませコーティング剤で浸水処理をします。来春確認して腐食が進んでいれば腐食部分を削り取ってエポキシ系の補修剤で修理しなければなりません。水が浸みこまないように手入れしないと、ログは腐ってしまいます。ログ壁の塗料が薄くなっているところがあり、塗装もしなければなりません。ログハウスは手間がかかりますが、これを楽しみにしなければ付き合いきれません。

クモに捕まったカメムシ
ベランダログ材の腐れ

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