黒姫便り 08.07.22.

毎朝ベランダに出るたびに、くもの巣が顔にへばりついてきます。その度に破壊され、ああ蜘蛛はいったいどうしているのでしょうか。

星空はどうかなとベランダに出ると、もぞもぞと動くものが、諦めもせず毎日の務めのようにクモが手際よく網を作っています。いつ見てもクモの巣のバランスの見事さに感心させられます。壊されなければ、この網はどれほど持つのでしょうか。

蜘蛛の巣

蜘蛛が毎回一体誰が俺の巣を壊すのだと考えていたら、きっと馬鹿らしくなって、この場所の巣は諦めるのでしょうが、黙々と自然の摂理に従って生きているようです。そういえば若かりしころ、生きる為に食うのか、食う為に生きるのか、皆で議論したことがありましたっけ。今の人たちはどうでしょうか。虫は決して諦めはしません。人間は考える力があるから大変です。この世はつらいことだらけだが、成果だけ評価するのではなく努力も評価する社会に戻さねばんりません。


ベランダの手すりに美味しそうなパンがへばりついています。いいえ、またキノコが生えてしまいました。今にログが腐り落ちてしまうかもしれません。木部に水が浸み込んでいるのでしょう。以前も同じ場所にキノコがはえました。菌が残っていたのでしょうか、防腐処理をしっかりとしましょう。
 山荘の軒には今のところスズメバチの巣はありませんが、屋根のてっぺんにアシナガバチの巣が2つあります。部屋にはクロアリがうろついています。ゲンジボタルがベランダにも飛んできます。

キノコ

どなたが巣を作ったのですか。
この巣箱の丸い穴は数年前は直径3cmでしたが、どなたでしょうか、こつこつ穴を大きくしてしまいましたね。それにしても雑なマットの敷き方ですね。マットは杉の皮のようです。いったいどなたでしょうか。
 冬場に掃除をしますので、何がこの巣を作ったのか探ってみましょう。アオゲラかもしれません。
 今年はリスは遊びに来ません。さみしいですね。給餌台には時折ヤマガラの子供がヒマワリをつつきに来る程度で静かです。


どこが道ですか。
山荘に通じる道は草で生い茂っています。時期を過ぎたホタルブクロがひっそり一輪咲いています。
この道に2,30cm位の白樺の苗が生えています。日が当たると育つようです。ちょうどこの時期白樺から、まるで珊瑚の産卵のように無数の小さな茶色の粒が空を舞い地面一面に降り積もっています。その中の1つか2つが芽を出し苗になります。
 この周りの売れ残った別荘地の土地を売り始めようという話が浮かんできました。静かであればいいのですが、どうなるのでしょうか。
 育ちの遅かったキュウリの苗もやっと伸びて、高級料理店の刺身のつまになるような小さな実がついています。ズッキーニは順調に育ち、お店に出しても恥ずかしくないような姿の良い物が次から次に出来ています。ここの土地に合うようです。モロッコはやっと花がつき始め、1週間もすれば出荷でしょう。柔らかなさやです。サラダ用にソバを蒔き、15cmと育ちすぎましたが、意外とやわらかく、ぬめりの中に僅かな酸っぱさと淡い甘さが特別の山荘でのサラダとして映えています。


黒姫便りIndexへ