黒姫便り 08.05.13.

 このところ小鳥達のさえずりが大人しくなってきました。もちろんあちこちで何だか分らない鳥が色々な声で色々な言葉で囀っています。合図をし合っているような声、警告を発するけたたましい声。

ぼんやりたたずんでいると、機械的な規則正しくピーピーピーピーピーと数分経っても鳴り続ける音が聞こえてきました。まるでアラームのようです。もしや、だれか山菜採りの人が倒れているのではと心配になり、その音を求めて進んだところ、電池切れかのようにテンポが狂い始め次第に生物の発する、鳥のさえずりのように息づくように変化、安心しました鳥のようです。数分間は変化なく規則的に鳴いていました。

図鑑をしらみつぶしに調べてもそれらしき答は得られません。力強く単調に長時間鳴き続ける鳥、一体なんでしょうか。ここ数日同じ鳴き声が聞こえます。

気にもしないで郵便受けの蓋を開けて覗いた所、シジュウカラが身体をよじらんばかりに飛び出してきて、近くでジージージーと大騒ぎ。なんと10個の卵を産んで、じっと暖めている様子。その後玄関での出入りを止め、ベランダから出入りをしています。巣を放棄することもなくジージージー、ピーツーピーツと言葉を交わしながら夫婦で卵を暖めています。14日程でしょうか、ふ化したヒナたちに会えるかも知れません。

10個の卵 シジュウカラ

山荘のシンボルマークの白樺の根元に白い梱包紐のくずで出来た塊が、その近くで2回ほど黒っぽい鳥が地面すれすれに鳴き声をたてずに飛んでいきました。鳥の巣かもしれません。

いつもの4個の巣箱に鳥達が出入りしているのを一回も目にしていません。ちゃんと掃除をして綺麗にしておいたのに中古は人気がないようです。

なにか平和のような雰囲気ですが、鳥たちは危険がいっぱいです。積み上げた薪には我が家を得たようにアオダイショウがのんびりと寝そべり、こいつは木登りが得意です。

コンポストの内部にはトンネルが、どうもネズミが残飯を食べに来ている様子です。どうしましょう。ネズミが太って大ネズミになってしまったら大変です。底に金属の網を敷くべきでしょうか。

4月末に蒔いた種がやっと双葉になり、ちょっと早すぎの苗が畑にはもっともらしく植えつけられ、後は勝手に育ってくれ収穫を待つのみ。ズッキーニ、キュウリ、モロッコインゲン。

山荘の周りではワラビとゼンマイが旬、次から次へと生えて来て収穫におおわらわ。茶色の落ち葉に敷き詰められた地面から草木が若草色に染め替え、木々の葉は育ち、木々の花が順に咲き新緑の力強さに包まれています。


中央のもっこりとした所が巣らしい これでも長さ1m、青大将、ヘビは苦手だ
フキノトウはタンポポのような種をつける
ラショウモンカツラ
チゴユリ ウワミズザクラ
ズミの花 ズミ

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