黒姫便り 08.04.30.

暖かいと言うより暑いと言ったほうがふさわしい天気でした。気温はなんと26℃にもなり、夏日ですって。何年か前は5月の連休にやっと除雪の雪山が融け開通したのを思いだします。異常気象が普通になったのでしょうか。地球温暖化を大きな自然の変動と見るか人為的なものと見るか、やっぱり人為的異変だな、どう考えても。

森全体がほんわりとした淡い色に包まれて、この暖かさと相俟って芽吹きの力強さより、ほのぼのとした空気でいっぱいです。山桜はピンクに染まり、コブシのホワイトと競い合っています。鳥達の声がにぎやかです。オオルリのさえずりが一番目立ち、よく聞き分けられないが多分キビタキやアオジやノジコやホオジロが競い合い、ヒバリのようにさえずるのはビンズイでしょうか、いつもの巣箱にはそれぞれ鳥が巣を作っている様子、新緑の今は鳥たちの巣作り、産卵、子育てと忙しい季節になります。

郵便箱を開けたら苔をぎっしり敷きこみ羽毛を丸く敷きりっぱな巣ができていました。シジュウカラが近くの木でジージージーと大騒ぎ。これからしばらく人の出入りが激しい玄関、シジュウカラはどう耐え抜くのでしょうか。早速ダンボールで臨時郵便箱を作り取り付けました。卵を温めていたら突然頭に手紙が降ってきたら驚きですもの。

春といえば山菜のてんぷらでしょう。コシアブラはそろそろ食べごろ、タラの芽、ちょっと硬いかな。コゴミは取り時、ゼンマイが姿を現し始め、ギョウジャニンニクは育ち、山に入れば次から次へと色々な山菜が育ち、レジ袋や篭をぶらさげた人に良く出会います。ベテランはラジオをかけながら、しっかりと熊さんに注意しながら茂みに入って行きます。熊も山菜新芽が大好きです。

茶色の落ち葉が敷き詰められた地面からいろいろな花が咲き始めました。カタクリの花、たくさん咲いています。お隣の花ですけど。だんだん我が家に迫ってきました。カタクリの種はエライオソームなる化学物質が付いていて、これが甘いそうで蟻がせっせと巣に運び食べて残りを巣から外に捨ててくれるため、カタクリが増えるとのこと、どうりで我が家の敷地にもカタクリが迫ってきた訳がわかりました。蟻さんがばってね。
 


5月3日に集めた天ぷらのもと、コシアブラ、タラノメ、ゼンマイなど。 真っ二つのクルミ、リスが住んでいる証拠です。
シロバナエイレンソウ ショウジョウバカマ
ヒトリシズカ ニリンソウなのにもう一輪はまだつぼみ

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