黒姫便り 08.03.26.

雪解けが始まりました。幹の周りは、すっぽりと穴があき地面が見えています。遠くからざわざわという沢の音が聞こえるだけの静かな森。我が家の積雪測定点では現在40cmです。気温は0℃から10℃程度。雪面は意外と固く時々柔らかくなった雪に足をとられながらも、長靴だけで歩行ができます。雪面はざらざらで動物の足跡は確認できません。リスもタヌキもウサギもキツネも、さっぱり、いるかどうか分かりません。

雪に覆われた倒木がやっと現われ、新しいチェーンソーで簡単に裁断され運搬を待っています。チェーンソーの刃が新しいので切れ味が違います。薪にするには、これを家まで運ばなければなりません。これが大変。乞う運搬。地球温暖化に対して薪ストーブは貢献しているかといえば、分析すれば必ずしも最善だとは言えないようです。木を燃やすと何やら得たいの知れない物質が現われ、それが人間に悪影響をかもし出す恐れがあるのです。CO2と有害物質との兼ね合いが、いったいどうなるのか、でも、まあいいや、現金がないから、金が掛からないようにがんばろう。

やっと地面が現れた私道には、ありがとう、いつものようにフキノトウが色あらわに、目立つんです、あの淡い緑が、ほろ苦い春を一番に味わいました。

天候は時々日が差すもののぐずついた毎日、部屋でぼっけとしていたら、どんっと嫌な響き、ああ鳥がぶつかったな、急いでその窓の下を見るとアトリが落ちている。手に取ってみると、まだ暖かく首は折れていないようだ。小鳥は変に触るだけで心臓が止まってしまうのもいるらしく、そおっと抱き発泡スチロールの箱のベッドにタオルを敷き寝かしてやった。いったい自分に何が起こったのか理解しようとしても何もわからない様子。この鳥はきっと元気になるだろうと信じ、そっとしておいた。2時間ほどして見に行くと糞を2粒残して飛んでいったようだ。今はアトリは遠くシベリヤへの旅にそなえて集まって行動をしています。きっとはぐれてしまって追いつこうと夢中で飛んでいたのでしょう。無事に仲間に合流できますように。

まだ林道の雪はクロカンスキーができるほど残っており、フキノトウが出てくるには1週間は待たねばならないでしょう。与野党の攻防もここ1週間ですかねえ。


失神したアトリ、大丈夫暖かい。 雪がとけ淡い緑のフキノトウがでました。

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