黒姫便り 08.03.09. |
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3月の声を聞き、ここ山荘にも春がやって来たのでしょうか。 雪上を散歩すれば、さらさらしていた雪がざらざらになり、時折緩んだ雪にカンジキを履いていても足をとられ、強烈な日差しが汗ばむほど、いよいよ春の声が聞こえてきました。小鳥たちは掃除の終わった4個の巣箱に出入りして巣箱の争奪戦が始まりました。昨年は4個の内、3個の巣箱に営巣していました。給餌は問題有りと言われても、ガラ類だけでなくカケスやアカゲラが訪れてくれるので止められません。 午前10時過ぎ倒木を探しに森を徘徊すれば、脱兎のごとく目前を横切る獣、足跡は見えても姿は見えず寂しい思いをしていたキツネに、やっと出くわしました。太いしっぽに艶やかな毛並みと健康そうです。あまりにも驚いたのか残していった足跡は乱れて教科書にある一直線の足跡とは程遠いものでした。 リスの足跡が山荘近くまで迫ってきました。リスが小鳥達のひそひそ話し「ヒマワリを食べていたら太りすぎちゃたわ、ピィーピィ」と小耳にはさむとか、小鳥がベランダに集まっているのに気づけば、きっと給餌台にやって来るでしょう。 蔦がからまった手入れの悪いこの森は、雪が樹木の先端にへばりつき、その重さで木が倒れてしまいます。今年は山荘の近くでも5本の倒木が、よだれが出そう。1年分の薪になりそうだ。樹木を痛めつける蔦類は極力切っていますが、まだまだ手入れが行き届きませんし、他人の土地ですから、なにやら後ろめたい気もします。蔦も色々な種類があってどれを残すか迷ってしまいます。ヤマフジは太く木を締め付け花は頭上で咲くため見えず、いらない蔓の代表。ヤマブドウは木を締め付けるほど強くならなそうで、実をつけるので極力残します。アケビ類は細く、ツルウメモドキはリースに使うので切りません。サルナシも残したいのですが判別つかず切っているかもしれません。他に、棘のある緑の茎の蔦は生い茂り、必ず見つけ次第切ります。まだ蔓の区別がつかずどのようにすれば良いか分からない状態です。とはいうものの放置すれば荒れ果ててみすぼらしくなりますし、程ほどに手入れをしています。 今まで9年使っていたホームセンター購入のチェーンソウがイグナイタ?から火花が出ず壊れ自分で修理できず、今度はちょっと踏ん張って6万円近くもする新製品を購入、軽いタッチでエンジン始動、前の機械とは雲泥の差、倒木の薪作りに励めそうだ。 真っ白な雪も春先になると黄砂で薄汚れて来ますが、まだ黄砂は到達していません。まだ白い雪面になにやら虫が這っています。こんな冷たいところに虫が居るなんてどうしたものでしょうか。これはセッケイカワゲラという虫で、体長1cmほど黒い虫、カワゲラ目クロカワゲラ科、山地の雪上に現れ、幼虫は渓流に生育すると言う。まだこの辺は自然が保たれている証でしょうか。 いよいよ雪解けが始まりフキノトウのほろ苦い味が待ちどうしくなります。 |
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除雪の壁と屋根の雪帽子 | 営巣した巣箱、この中のコケを取り除き掃除をしました。 | |||||||||||||||||
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雪壁をよじのぼるセッケイカワゲラ | アカゲラ、ヒマワリを食べられるようになりました。 | |||||||||||||||||
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