黒姫便り 07.11.27. 

22日、夕方暗くなって山荘に到着。
長野市内に入ると何処からか雪らしき物が飛んでくる。山はすっかり白くなっていた。

私道は除雪されておらず入り口が定かではない。車は雪上を雪しぶきを上げながら雪を掻き分け到着。幻想的な景色だ。

ほんとうに狂ったような天候の変化。前回来た時はまだまだ紅葉が残り、暖かで一体何処に冬がいるのだろうかと探し回っていたのに。今回の積雪は30cm。美しい。−2℃と軽い雪だ。

23日、明け方、轟く響きに地震か雷かと一瞬緊張したが、すぐ屋根の雪が滑り落ちたのだなと気が付き安心、やっと記憶が戻ったようだ。大きな塊が落ちた後、時折小さな粒がコロコロと可愛い音を立てて転がる。
雪は降り積もる静けさと落雪の轟音の極端が味わえる。心臓に悪いかも。

夜、遠く西の空から花火らしき音が伝わってくる。長野は犀川でのえびす講花火大会。毎年この時期行なわれ、冬場の澄んだ夜空の花火は鮮明、お勧めの大会だそうだ。

油断してまだ雪囲いをしていなかったので、急ぎ添え木に荒縄を巻きつけ雪対策。
雪は重く枝に積もって折り、降り積もった雪が僅かな傾斜でもずれ細い幹を曲げ折ってしまうので、いい加減な作業では木は年々小さくなってしまう。今年は雪を掘り急遽の作業、はたして結果は、来春に出る。

25日、暖かくなって9℃にもなり雪はどんどん痩せて15cmになってしまった。
来期の薪材が不足の為、近くの林をうろつき目ぼしい倒れ木を探す。まだ今年春に切った丸太が少し離れた所に転がっているが重くて運べない。運べる程度に切ればいいのだが、エンジンチェーンソウが故障、プラグから火花が出ないので使用できない。よく調べてみないと原因が解からない。

20cm位の細めの丸太は37cm長の鋸で手引きで切っている。本来ならCO2排出を考えれば、地球環境を考えるのならこの方が正解だ。はーーい、そう心がけます。実は手鋸の方が静かで目立たなくて良いのです。

27日冷たく霧だか雨だかに覆われ、家にこもるだけ。やっぱり冬になりました。

それはそうと地球温暖化とはいったい何でしょうか。地球環境の大きなうねりの一部なのか、人類の文明発展暴走が原因なのか。ごく一部の学者には自然の流れだと、資源回収のための分別収集なんか補助金狙いの虚偽だと言い、リサイクルなんてエネルギーの無駄だと。北極の氷が溶けてもアルキメデスの法則で水位は変化しないと偉そうにのたまう。でも地球って球体で、太陽系の重力に支配され、もっとも影響を受けやすい液体の話、コップの中の氷とは別世界、そう簡単に言えるはずがない。我々迷える羊を混乱させる輩がいる。現実に即した見解が必要だ。私は、与えられたエネルギーを大切に使い、できるだけCO2の排出を意識して生活します。



2007年黒姫便りIndexへ