断片的独断と偏見の101回ピースボート考察


長い船旅が終わって、大みそかを迎え船旅が遠い昔の話になりそうです。あっという間に現実に戻ってしまいましたが、時々海の青さが頭をよぎり、海外の出来事を聞くたびに海は繋がって、地球が一つだと、いがみ合うことが無ければ、皆がそれなりの範囲で生活が出来ればなどと、、、、国内では自然災害など、守ることの難しさをひしひしと感じています。

友人が、よくもまあ3か月も船に乗って居れるね、いったいどうやって過ごしていたのと聞かれます。きっと船旅に興味があるのでしょう。

ピースボートの生活を、あくまでも私なりの感じ方を、お話しましょう。

食事や船室の様子など具体的な説明は他の優秀なサイトがあるので、検索してください。

船の基本は動くホテルに1000人ほどの住人が生活する集団、ホテル住まいをして、その村が移動をして寄港して世界を回ると想像しましょう。外国人は今回、中国、台湾、香港、シンガポールと、100人ほど乗船、他に語学教室ゲットの講師たち乗組員などアジア各国、中南米各国、国際色豊かです。日本語で問題なく生活はできますが、英語やスペイン語でコミニケーションは大きく広がります。夕食のレストランで色々な人と出会い友達を作ることが出来ます。

船の速度はおよそ20ノット時速36Kmとゆっくりです。世界一周では長い時で一週間も洋上の生活が続きます。この自由時間をいかに楽しめるかが航海の生活を左右するでしょう。寄港地に着けば、つまり目を覚ませば、その国での観光が楽しめます。

ピースボートスタッフが運営する有料無料の語学講座や専門家の講座や講演など、筋トレ、絵画、社交ダンスや各ダンスなどの色々なカルチャースクールなど。

乗客が自主的に開く教室、ウクレレや色々な楽器の集まりや手芸や書道や俳句など多種多様な、レベルは幼稚園から大学院まで。卓球やテニスや、各スポーツなど。

ゲームには麻雀、囲碁将棋カードなど数えられないほど。お笑いやバカ騒ぎなど、今回はヨサコイの踊り集団など。

狭い船の中で場所を取り合い、譲り合い、ひしめき合い、競い合って、毎日を過ごします。自分でやるか自分に合った楽しみの目標を定めるかで充実度は雲泥の差があります。私は何もせずぐうたら生活でした。

ピースボートの住人は気分が高揚して、大変に騒々しい人が大勢います。リピータと称する人が偉そうに船内を牛耳ります。それには積極的にピースボートスタッフに無理を言い動かす傲慢さがあります。何故か、恐らくリピーターだからでしょう。下品な人も幼稚な人も、小さな狭い環境ですから自分の居場所が確保できなければつらい生活になるでしょう。元気な人は強い、良く言えば積極的な人は強い。

異次元の船内では世間と隔離されていると勘違いして、遠慮なく行動する目立ちがりやの数人が、異常に活発に動き、狭い船内をさらに窮屈にさせます。

船内生活の大きな流れや質は、その船を担当したディレクターと称したピースボートスタッフに大きく左右され、狭い船内の采配に出来不出来があるようです。今回は乗客が大人数でゆとりはありませんでした。

船上の講師、先生方、スタッフ、GETの先生たち(この人たちの教養レベルはばらつきがあります)とか、自分の周波数に合う物が見つかるかどうかで船内生活が決まります。

豪華客船ではエンターテイメントに力を入れて楽しませてくれるそうですが、ピースボートでは、そこでバイト?をした若者たち素人が運営操作に当たるので、舞台演出進行など学校の文化祭程度です。

期待せず、広い気持ちを持ち、暖かく見ることができれば、ストレスはたまりませんが、レベルが低くさに我慢できないと、やっぱり気になります。

講演内容は物によって充実しています。感銘を受けます。

Ocean Dream号では大きな催し物はBroadwayというホールで開かれます。ここはエアコンは利かず異常に寒いことが多く、空調設備の不備か空気浄化が悪く、風邪が蔓延します。船上のデッキも悪い空気が漂う場所があり、気管支に負担が掛かります。

老朽船で毎日修理の船とペイント、設備が古く、船は軋み、乗客はハイテンション。こんな船の中で、健康を維持し、ご自分の楽しみを積極的に作り見つけ、目標を立て生活できれば、楽しく充実した三か月を過ごすことができます。

船は避難訓練など決められたことは毎月行われ、安心できます。大しけの時は船は軋み叩きつけられるようにバウンドすることがありますが、船体が破れることはないようです。

船内、船外、世界情勢などの情報は乏しく、問題の説明が開かれておらず不満のかたまりです。

さて、皆さんこんな説明でピースボートの世界一周が想像できますか。

ケチを付ければきりの無いピースボート、どこに価値を見出しますか。異常集団で自分を失わない忍耐力、寛容さ、楽観的生き方を持ち世界一周が出来ると思うとまんざらではありません。

一か月は船生活に慣れるために右往左往して、二か月目は自分の立ち位置が決まり、ゆとりある生活になり、三か月目は船を離れる寂しさを感じる、そんな生活が楽しめるかもしれません。

私は残念ながら異常に辛かった韓国風料理で胃を痛め、空調の悪気に気管支を痛め、長引く風邪で、気持ち良く活動が出来ませんでしたが、時の流れを楽しみました。

さて、皆さまはいかがですか。