バスターミナルの隣に広く大きな市場がある。野菜果物、ほとんど馴染の野菜が小分けされ置かれている。葉物、間引きした小さなダイコン、小さなタマネギ、薄紫のナス、ゴーヤ、太ったオクラ、トマト、キャベツ、ショウガ、、小さなリンゴ、オレンジ、マンゴー、ヤシ、パパイヤ、スターフルーツ、バナナ、パイナップル、、、少ないが魚介類や、インドの宗教で使われる物など、日用品などなど、有り過ぎて判らない。
見た所、木の根っこの様な物と、土のような茶色の粉が売られている。思い切って聞いてみると、英語圏なので数%は理解できる。「これはなあ、儀式に使うカバを作る根だ。これを粉にして、水に溶いて、、、こちらにおいで」と店の脇に呼ばれ、赤いプラスチックの洗面器から犬の餌鉢のような器で土のような泥のような水溶液をすくって、黒い木製の盃のようなものに入れ、飲んで見せてくれた。これが話に聞いた儀式に使う飲料カバということが分かった。勧められたので、腰が引けたが覚悟、二人は少し舐めただけ、胃の弱いKも少し舐め、お茶を濁そうとしたが店主がもう一杯と勧め、恐る恐る観念して飲み干す。味は良く分からないが苦みがあるようだ。記念写真を撮って、お礼を言って、別れる。どうなることか心配だ。
スリルある市場見学を終え、スポーツ公園に足を運ぶ。ラグビーやサッカーやバスケットなどが出来る広い広場で、凸凹はあるものの皆、大人も子供もスポーツ興じていた。可愛い子供たちのサッカーではボールを追い回して一人前にハンド!!なんて言って、ちゃんとフリーキックをするなどほほえましくなった。フジーでは子供が多いらしく、教育がしっかりできれば、英語圏だけに、これから発展する国になるかもしれない。日本から語学留学生を受け入れているという。
話は前後するがこの後、ショッピングモールに入りフリーWIFIに繋ぎ、LINEを受けながら昼食を取っていた時にトロッコ列車に遭遇、楽しい思いができた。
換金したお金がまだ余っていたので、土産物探しにもう一度繁華街をうろつくが見当たらない。こちらのサトウキビ菓子が欲しかったが見つからなかった。
スーパーマーケットが4,5軒固まっており、マーケットの多さに驚いた。店内で馴染の船員に出くわし、私服なので一瞬判らず、顔を見合わせてやっと気が付き、挨拶、皆さん日用品などを買っていた。結局、港の土産物テントで買い物を済ませた。
海岸べりに出て海を見たが茶色い海だが、流れ込むドブは比較的澄んで見え、小魚が勢いよく泳いでいた。道路はガタガタして歩き難く、多少ゴミがあるが奇麗で、公園の草は刈りこまれ整備されている。
乗用車は日本車が多く、プリウスが多く目立つ。タクシーは日本の中古タクシーも有り、社名は消してある。道路両脇は駐車車両であふれている。
感心するのは横断歩道でダラダラと渡る歩行者に、徐々に進んで脅しをかけるようなドライバーは居らず、根気よく空くのを待っている。偉い。
公園がフリーWIFIゾーンになっていて、多くの人にインターネットが楽しめるようになっていた。若者がスマホとアンプで音楽ではしゃいでいた。
国それぞれ、どのような国にするか読み取れないが、フィジーは頑張っている感じがした。
翌日全員無事。胃腸障害なし。メデタシめでたし。カバの馬鹿話でした。
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