モンテゴベイでのんびり


モンテゴベイってどこ。船はニューヨークを出てアメリカ大陸に沿って、いやアメリカを離れて南下、4日間少し波に揉まれ、キューバ東端の島影を見て、ジャマイカの西端モンテゴベイ(Montego Bay)に到着。緑濃い木々に覆われた南国の町だ。ジャマイカの首都キングストンに比べ遥かに治安が良いと言われる商業中心地で熱帯果実の積出港、美しい砂浜の保養・観光地である。港から中心街まで徒歩で1時間位、この暑さ32℃湿度70%では無理、乗り合いタクシーで行く。

あの色鮮やかな国旗は、黒は直面する困難を、黄色は天然資源と日光の美しさを、緑は農業と希望を表しているそうだ。Jamaica No Problem 気軽で陽気で呑気に進んでいるのかな。だが、独立までに大きな犠牲が払われたとか、そんな歴史を伝える中心街広場にジャマイカ歴史博物館がある。勿論原住民が住んでいた。そこにコロンブスが登場、スペイン人の町を作るが17世紀なかばイギリス人が支配、その後独立運動が強まり、現在に至るかの説明がされているらしいが英語だか読み取れない。いずれにしてもアフリカ黒人奴隷の悲惨な歴史が刻み込まれている。館内は冷房が効いておりほっとする。この建物は牢獄になっていたとか。

イギリスが支配していたことから公用語は英語、車は左、日本車が多い。


近くに由緒ある教会があるという。通りがかりの女性に尋ねると近くまで案内をしてくれた。車で混雑する道を抜けると立派な教会だ。キリストのステンドグラスが映える礼拝堂に説明員が丁寧に、この椅子はマホガニーでパイプオルガンは現役でとか、スチールドラムのオーケストラがセットされていた。この敷地内で土産物屋さんからマグネット人形をNは目ざとく見つけ購入、なかなか可愛い。

斜め前にスーパーがあり、ジャマイカと言えばキリマンジャロコーヒーやラム酒、これはカギの掛かったケースに入れられており、辛いジャマイカソースなど色々なものを見て回った。

雑踏の中を通り抜け、クラフトマーケットに入る。怪しい人が大麻を勧めに来るが相手にしない。売り手たちのしつっこさはなく適度に買い物が楽しめ、支払いは米ドルが流通。

昼は海辺のレストランで海風が吹き抜け涼しい、遠くにPBの赤い煙突を望みながら、地元のビールRed Stripeを飲み、名物オックステールシチューとジャーキーチキンを3人で食べる。パパイヤとパッションフルーツのスムージー、コーヒーをゆっくりと飲み、ゆったりのんびり街歩きは終了。

帰路は暑いものの徒歩で帰る。道路の雑草はきれいに刈り取られており、ゴミは少なく管理されている。広い道は所々高さ10cmぐらいの小山があり車速をコントロールしていて、運転は優しくはないがブレーキングのメリハリが効いて歩行者優先は守られいる。

途中目立たないギフトショップの看板があるドアを見つけ、試しにドアを押すと開き、店内は広く、ジャマイカの土産物店で今まで見たものがそろっていて涼し中で物色、買い物をする。

ちょっと道を間違え遠回りになったが船にたどり着く。やはり暑く虫よけに長袖を着て出たので汗で重くなってしまった。


翌日は午前中、暑くならないうちに、反対側のリゾート地の海辺を探しに出かける。浜はどこと聞くと、目の前のRockCafeという店を指しここと言う。開いていたので入り、Tシャツなどを買い、さらに奥に入ると、この店内の敷地が浜辺につながっており、まだ10時前だったので遊泳禁止になっていたが足を海につけカリブのリゾート気分に浸った。

浜辺はホテルや店ごとにロープ等で区切られており、係員がほうきで砂をはき、ゴミを取り、クラゲを外海に帰し、きれいに保っていた。

帰りに入場料を払わねばと見渡しても何もなく、無料だったようでキツネにつままれたようだった。雨に遭わず帰船。

ここで泳いだ若者たちも同様で隣のホテルで数十ドルと言われ諦めてここに流れ着き、ここでシャワーも更衣室も使って泳ぎを楽しみ、無料だったと感激していた。こんなことがあるんだ。

夕方、スコールが来る。