北大西洋に浮かぶ島


北大西洋に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島のサンミゲル島南岸の人口2万強の港湾都市、ポンタデルガータ。

前回は貨物船の埠頭、港を大回りしないと町には行けなかったのが、今回は接岸地の目の前が中心街でターミナルを出ると洒落たカフェが軒を連ねる、PBもやっと客船並みになったかの感じ。今回はのんびり買い物とWIFIをすることにした。

街に出ると歩道のモザイク模様が由緒ある町の雰囲気が醸し出されるが、道は狭く車が多く歩道も狭く車を避ける時は体を横にしなければならない。しかし、この車世界では大人の振る舞い、横断歩道で待てば車は直ぐに止まってくれる、素晴らしい。

前回Nが買い損じた市場横のチーズ専門店で賞味期限が出来るだけ長い、とは言っても8月半ばが最大で、買い求め、幸い冷蔵庫がある人に横浜まで預かってもらうことが出来た。果たして味は持つか楽しみだ。隣は市場。野菜、果物、香辛料、魚介類、肉屋と生活雑貨など。こんな太いズッキーニが売られている。スーパーと違って姿かたちにとらわれず食べられるものは何でも売られている。ここでバナナや平べったいモモ味の果物などを買う。重いので一旦船に戻る。

最初の写真は中心地にある教会の塔の最上部から望むモザイク模様。塔は古い建物の小さな入り口から番人がいるものの無料で狭い所々隙間の開いた階段をよじ登り、最後は体がこすれるような螺旋階段を昇り詰めて、やっとのことで3m四方の屋上に到着、街と港が見通せた。

ここから丘を登って最近出来たらしいモールに向かう。地図では途中にサッカー場があるのだが壁に覆われているのか見当たらない。

大きなショッピングモールだ。WIFIも十分使える。PBの乗客たちがエアコンの利いた店内で黙々とスマホを操作して、ここ最近の日常が見られる光景だ。私も同様。

スーパーで買い物。籠の取っ手を伸ばすとキャリアーになる。大型キャリアーもある。バルサミコとオリーブを買う。ザックが肩に喰い込む。出口の開くドアが自動ドアになっており、スライドではなく開くのが面白かった。買い物は終了。

ちょっとおしゃれなゴミ箱。影の短さは日差しが真上から照らしている証拠。暑い。このゴミ箱は分別ごみ回収になっている。ゴミの意識が高まっていることを表している。

PBでは海外の若い活動家が乗船して地球温暖化などの問題提起をしている。大きな便利さと利益を求める世界の軌道修正は気が遠くなる話だ。少しでも努力をしなければならない。

環境問題と言えば、OD号は排気ガスが臭い、喉に響く。船上の喫煙場は満席。臭い。エアコンは時々咳き込むような空気が噴き出す。未だ咳き込む乗客が多いとか。元気な人は、船上最悪の環境と言われる煙突後方の排気ガスに包まれるスポーツエリアでテニスにバスケットにサッカーに汗を流している。強い人は救われる。