歴史的建造物の世界遺産バレッタ市街


目を覚ますと船に城塞が迫ってくる。ここは地中海シシリア島南に位置するマルタ島、マルタ共和国の首都バレッタ。1980年町全体が世界遺産の文化遺産に登録。

快晴だ。接岸地点から高台に登れば旧市街、くまなく歩くことにする。船にはどこに行くのかツアーバスがびっしり、登り道を探すと狭い怪しげな階段があり、喘ぎあえぎ登ると市街中心の入り口、噴水とモニュメントが待ち受ける。

ははー、どうもここが丘の中央を走るメインストリートらしい、バスターミナルがあり、出勤途中のサラリーマンか急ぎ足で街中に消えて行く。左手は下り路になって、路面は石畳、周りは由緒ありそうな石の建物で、どれを取っても意味がありそうだが勉強不足、只々見て通り過ぎる。要塞で囲まれており至る所に大砲が外海を睨んでいる。16世紀イスラム勢力を撃退したマルタ騎士団が云々、聖ヨハネ大聖堂に入り説明のイヤホーンを耳にし豪華絢爛の装飾の解説を聞くが、これでは日が暮れてしまうので、そこそこにして退館。

マノエル劇場を探すが分からない、聞けば丁寧に教えてくれ、分かりにくいはずだ、周り全体が由緒ある歴史的建造物で入り口が似ていて分からなくて当然だ。こじんまりとしたホールだが立派にオペラハウスの姿をしている。

政府の建物か騎士団長の宮殿か衛兵の交代儀式を見る。衛兵が銃をかざして微動だにせず神妙に突っ立ている。

要塞には博物館があり、戦争に関係した、様々な形状の槍先や剣に始まって各種の鎧兜、弓矢、鉄砲、大小の大砲、戦闘機の巨大なエンジンなどリアルな展示物があり、中世から第二次世界大戦に至るまで、これらの要塞が活躍していたとは驚いた。

この旅では昼食はLINE接続のためWIFIサービスのある店で食事をする。隣の席の男性二人組、カンヌから来ているという。LINE用の写真を撮ってもらう。

車道には路上駐車の車が溢れており、ここは英国領だったので左側通行、マニュアル車が殆どの様、狭い坂道が多いのに運転が上手いのかな。

道路わきに海岸に降りる道あり、岸辺に出てみる。水は透き通って水鳥が人を恐れず戯れている。小さな遊覧船やヨットが通り過ぎて行く。ぼんやり海を眺め休息をとる。

帰り道、裏側を通り坂道を登る。アパートの出窓に洗濯物が掲げられ下町の風情が醸し出されている。

歩いて登るのはいいが、普通港からはエレベータで上がってくると言う。聞くと歩きかどちらかと英語っぽく丁寧に聞き返して、エレベータがいいと言うと、すぐそこよ、一緒に行きましょうか、と親切だ。公園の隅にエレベータが設置され、それに乗り下る。登りは歩き下りがリフトとあべこべになってしまった。疲れを知らない後期高齢者とは言え、疲れたかな。

まだ明るい中、先に停泊していた大型客船が出航、タグボートにひかれUターンしてその船を追うように静かに進んだ。3日後はモトリル(スペイン)だ。

(船内情報)洋上カルチャースクールが提供れている。・ダンス「サルサ」・社交ダンス・ノルディックウォーキング・中文(中国語)・筋トレ、エクササイズ・ヨガ・水彩画 定員オーバーで受講をあきらめた科目もあるとのこと。(Nは筋トレに挑戦中 いつまで続くかお楽しみ,ufufu) Kは無関心。

 ランドリーサービス 一袋350円 中身をご紹介します。Tシャツ3枚、襟付きシャツ半そで1枚、襟付きシャツ長袖3枚、靴下4足、パジャマ一組。襟付きシャツはハンガーにつるし 他は畳んで袋に詰め込んで(ちょっとシワシワ)2日か3日で出来上がり、速くて安くて利用している。 N記